マンハント 1959-1 No6 ( 久保書店 )

カート・キャノンとマッギヴァーンで、なんとか帳尻を合わせた一巻。


題名 作者 評点 コメント
簡単な処置 ダン・サンタップ 7.0 小品だが悪徳警官の嫌らしさがうまく書かれている。ホッとさせるラストも悪くない。
昼下りのデイト ジェイムズ・M・ケイン 3.0 よくわからない話。つまらない。
乱痴気パーティー オースティン・ハメル 6.5 虐待されていると訴える女に同情した男。ラストは少し意外。
チャンスを逃がすな J・W・アーロン 6.5 自作自演の強盗事件で被害者を装う男の末路が皮肉。
だいじな客 ロバート・ターナー 6.0 パンチドランカーの男のモノローグが、妙に物悲しい。
見事なでっちあげ フランク・ウィルモット 4.0 つまらないクライムストーリー。
お葬いは大騒ぎ クレイグ・ライス 6.5 スッキリしない謎解きだが、マローンが出てくるだけで楽しく読める。
私は夫が欲しい ジョージ・バグビイ 4.0 オチがよくわかりません。
弾丸と女はもうたくさん エヴァン・ハンター 7.0 カート・キャノン物。いきあたりばったりの展開だが、さすがの展開で一気に読める。
スター・ホテルでみたこと W・P・マッギヴァーン 7.0 伝説のガンマンで締めるところは、さすがにうまい。
ヌードの見える窓 イヴァン・L-プレスコウ 3.0 何だこりゃ。出来の悪いエロ話。
さらばいとしの我が指輪 ブルーノ・フィッシャー 6.0 銀行強盗に巻き込まれた男の話だが、今ひとつ盛り上がらない。
表紙 秋保正三
カット 江淵晃夫・大森忠行
ページ 140ページ
定価 100円 地方103円
  • ビッグネームはさすがに読ませますが、残りはぱっとしません。当たり前のことなのかもしれませんが、無名作家の作品はどれも面白くない。暗い話が多いうえ、結末も陳腐で盛り上がりません。
  • 古臭いクライムストーリーは、すぐ賞味期限が切れる」ということ、今回も痛感しました。「マンハント」はこれで2巻目ですが、どうもこのあたりに限界があるような気がします