Kindle unlimited サービス期間の終了 ( Amazon )


3ヶ月経過しました

10月初めで、3ヶ月99円のサービス期間終了しました。

この3ヶ月でいろいろ調べましたので、その内容を少し報告しておきます。
なお対象は、わたしの趣味であるミステリを中心とした文芸作品が対象ですので、あしからずご了承ください。

Kindle unlimited対象の書籍

全体を俯瞰して、どんな作品が対象になっているのか、見ていきましょう。


光文社だけが頑張っているなあ

これが第一印象です。

その中でも

まずは、高木彬光。

代表作のほとんどが、Kindle unlimitedの対象になっています。
「刺青殺人事件」、「人形はなぜ殺される」、「呪縛の家」といった神津恭介物を始めとし、「誘拐」、「白昼の死角」、「黒白の囮」などの代表作はもちろん、あまり世評は高くないものの読めば面白い「検事霧島三郎シリーズ」など、ほとんどの作品が対象になっています。
ちょっと、もったいないくらいですね。

続けて笹沢左保

なんと言っても、木枯し紋次郎シリーズ15巻が全巻対象になっているのが素晴らしい。
これはすごい傑作ですので、未読の方は是非チャレンジして欲しいですね。
Kindle unlimitedの1ヶ月無料サービスを使えば、ただで一気読みできますよ。

さらに江戸川乱歩

乱歩全集が全巻対象。でも、もう著作権切れで青空文庫にだいぶ入っていますので、有り難みは若干少ないかな。


創元推理文庫はどうかな?

ファンタジーとラノベのようなミステリばかりですね。あまり読む気になれません。
昔の創元の代名詞であった、クロフツ、フレドリック・ブラウン、ハドリー・チェイス、カトリーヌ・アルレーあたりをKindle化して欲しい気がします。


佐々木丸美

全冊、Kindle unlimitedなのは素晴らしい。ファンなら嬉しいでしょう。
ただ、わたしの感想は「雪の断章」で書きました。
もう読みたくありませんです、はい。すみません。


自費出版のようなもの

何冊か読み出しましたが、すべて途中でやめました。
正直、読むに耐えない作品が多いというのが感想です。


洋書に注目

洋書では、いくつかの出版社が注目です。

Prologue Books

わたしは5−60年代のB級ハードボイルドが好きなのですが、ここはラインアップが豊富な上、ほとんどがKindle unlimited対象です。
Frank Kane、Henry Kane、Richard Deming、William Campbell Gault, Wade Millerなど...いいですね。
価格も$4くらいで安い。unlimitedでなくても、また買いますよ。

International Locked Room

Paul Halterなど密室物の海外作品を出している出版社。大阪圭吉が英訳されているのにはびっくりしました。

Crippen & Landru

Douglas Greeneが設立した出版社。Lost Classicsというシリーズ名で短編集を中心に出していますが、そのうちの何作かがKindle unlimited対象です。
ちなみに、Lost Classicsではありませんが、「John Dickson Carr: The Man Who Explained Miracles」も対象でした。
わたしは、「The Cases of Lieutenant Timothy Trant」が読みたかったのですが、時間切れ。これも買いましょう。


その他

ミステリ以外の分野にも少し触れておきます。

ノンフィクション

時代遅れで賞味期限切れのものが対象になっている、という感が強いですね。

鉄道

二代目「旅と鉄道」が、Kindle unlimited対象になっています。
これは、鉄道ジャーナル社から出ていた雑誌の誌名を受け継いだものですね。
初代「旅と鉄道」は、80年代から時々購入していました。これに比べると、内容が初心者向けで、単なるグラビア雑誌にすぎないという印象が否めません。


さて、継続すべきか?

結論を出すのに、特に迷いもしませんでしたよ。

やめました。

残念ながら、コンテンツの魅力に乏しいと言わざるえません。
高木や笹沢はほとんど読んでいるものばかりです。それ以外の作品では、正直申し上げて、1ヶ月980円で継続する価値はありません。
重ねて申しますが、これはあくまでわたしの趣味による主観です。

unlimitedでなくてもいいや

先にも申し上げましたが、洋書には魅力的な作品があります。でもKindle unlimited契約を継続するほどではありません。
欲しくなったら、そのとき購入すればよい、そういうことですね。