EQMM 1956/9 No.3

この号は今ひとつの作品が多かった。ちょっと残念。

題名 作者 評点 コメント
暗い旅路 フランシス・アイルズ 6.0 ラストが効いていない。
ウイリアム・ウィルスン事件 ジョン・ディクスン・カー 7.0 大した話ではないが、結末も楽しい。
十二の紫水晶 スチュアート・パーマー 6.5 もう少しひねりがほしい。
賭博クラブ エラリイ・クイーン 6.0 単なるなぞなぞ。
ポウ廟の殺人 ネドラ・タイア 6.5 舞台は面白いが、謎は単純すぎる。
エメラルド色の空 エリック・アンブラー 6.5 主人公の嫌われぶりが面白い。
悪者は俺に任せろ ジョン・D・マクドナルド 5.0 何が言いたいのかわからない。
後ろを見るな フレドリック・ブラウン 6.5 趣向はわかるが、今ひとつ面白くない。
ワグスタフ家の真珠 ミニヨン・エバーハート 7.0 展開がうまい。
追いつめられて チャールズ・ディケンズ 6.5 古めかしい展開で、今ひとつラストが生きていない。
招かれざる客 1ページのパズル
作品解説 エラリイ・クイーン
望遠レンズ 海外ニュースはこの号から「望遠レンズ」という名称が追加になっている。以下こちらを使用。
ぺいぱあ・ないふ(新連載) クリスチアナ・ブランドの「離れ業」を紹介。目次にないぞ。
第一講探偵小説をどう読み始めたらよいか これも目次にない。
コリアに敬礼 大下宇陀児 カーの「魔の森の家」よりコリアの「死者を鞭打つ勿れ」を買うとのこと。
即席ファンの弁 南田洋子 病気で乱歩の「死の十字路」に出演できなかったという。
表紙 勝呂忠 巻頭にアガサ・クリスティーとマーキュリー・パブリケーション社長J・W・ファーマンの「日本語版への言葉」あり
カット 難波田龍起
ページ 130ページ
定価 100円 地方103円 ここから編集ノートが始まる。(M)と署名。都筑道夫かな?