EQMM 1957/4 No.10

これまた良い作品ばかりだ。あまり期待していない号だったが、楽しく読めました。

題名 作者 評点 コメント
情熱なき犯罪 ベン・ヘクト 6.0 特にサプライズもないクライムストーリー
埃だらけの抽斗 ハリイ・ミューヘイム 7.0 少し出来過ぎだが、楽しく読める。
俺が殺ったんだ トマス・ウォルシュ 7.5 死刑前の自白設定はありがちだが、ホッとする結末が良い。
牧歌 ジェイムズ・M・ケイン 4.0 この殺伐な作家のどこがいいのだろうか。
自供書売ります L・J・ビーストン 6.5 少し作り過ぎなので、結末が予想できる。
優しき天使 E・C・ベントリー 6.0 謎解きがよくわからない。
死の舞踏 コーネル・ウールリッチ 7.0 サスペンスフルな展開で読ませる。
身代金 パール・バック 8.0 期待していなかったが、最後まで一気に読ます筆力がすごい。
作品解説 エラリイ・クイーン
望遠レンズ
ぺいぱあ・ないふ フレドリック・ブラウンの「火星人ゴー・ホーム」
第二講探偵小説とはなにか
表紙 勝呂忠
カット 吉田政次
ページ 130ページ
定価 100円 地方103円

編集ノートに都筑道夫だけでなく、福島正実、田村隆一、小泉太郎のコメントあり。