EQMM 1957/9 No.15

つまらん作品が多かった。ストックが少なくなってきたのかな。

題名 作者 評点 コメント
グラーズ作『少女像』 F・W・クロフツ 6.5 少しアンフェアだが、楽しく読める。
木蔭の道 ジョン・ディクスン・カー 6.5 謎は魅力的だが、解決は少し陳腐。
帽子の女 アントニー・バークリー 6.0 大した話ではないが、後味は良い。
船長には絶対服従 ドナルド・マクナット・ダグラス 5.5 先がミエミエの話。
上海のアメリカ人 ヴィンセント・スターレット 5.0 舞台の面白さを生かしていない。
ディグベリイ氏の完全犯罪 アンソニイ・アボット 5.0 あまりに古めかしい。
遺書 トマス・キッド 6.5 語り口はいいが、これで死刑はひどい。
愛のきずな ウォルト・シェルドン 2.0 なんだこりゃ。
百万にひとつの偶然 ロイ・ヴィカーズ 6.5 この作家は好みでないのだが、この作品は悪くない。
作品解説 エラリイ・クイーン
ぺいぱあ・ないふ Robert Donald Locke「A Taste of Brass」
みすてり・がいど 第二講探偵小説とはなにか
望遠レンズ
表紙 勝呂忠
カット 上泉秀俊
ページ 130ページ
定価 100円 地方103円

編集ノートで都筑道夫が「世田谷区の小野耕世さんから、サイエンス・フィクションを取り上げるようにとのご注文をいただいた」と書いている。
アメリカンコミックスの紹介で有名な小野耕世氏でしょうね。