EQMM 1958/6 No.24

後半のライス、ブラウンに救われました。しかし、古臭いクライムストーリーほどつまらないものはないな。

題名 作者 評点 コメント
アデスタを吹く冷たい風 トマス・フラナガン 8.0 テナント大佐の人物像と暗いムードが良い。
みんな泥棒 アーサー・ミラー 4.0 コントだ。
鸚鵡のくちばし ロイ・ヴィカーズ 6.5 迷宮課はなんとなく読ませる。
三人の自転車曲乘師 ジョルジュ・シムノン 2.0 嫌いな作家なので流し読みしたら、複雑で話がわからん。
血走つた眼 マッキンレイ・カンター 4.0 この手の小説はつまらない。
壁紙の下の扉 メアリイ・ロバーツ・ラインハート 6.0 読ませる筆力は買うが、何のひねりもない平凡な出来。
見事なショット E・C・ベントリー 6.5 機械トリックと動機はちょっと納得できないが、設定は悪くない。
小鳥たちはまた歌う クレイグ・ライス 8.0 マローンが出てくるだけで楽しいし、ひねりのある結末も効いている。
お待ちの間の殺人 フレドリック・ブラウン 8.5 これはやられた。意外性のあるラストはいいなあ。
さらば大きな女よ E・S・ホールディング 4.0 よくわからない。
作品解説 エラリイ・クイーン
証人席 松本清張 ブームの眼の中で
ぺいぱあ・ないふ 松村喜雄 シムノンについての話
望遠レンズ
表紙 勝呂忠
カット 難波田竜起
ページ 130ページ
定価 100円 地方103円