EQMM 1958/12 No.30

後半の作品が今一つで印象が良くない。

題名 作者 評点 コメント
クリスマスの朝に マージェリー・アリンガム 6.5 平凡な話だが、クリスマスの雰囲気が良い。
タイム・マシン第一号 フレドリック・ブラウン 6.0 今となっては何と言うこともない。
流れ弾 リチャード・デミング 7.0 ラストが効いている。
あんたにそっくり スタンリイ・エリン 7.5 さすがにエリンは読ませる。
死刑台には二度のぼれない アンソニー・ギルバート 7.0 ラストの決め手はイマイチだが、中盤の展開はサスペンスフルで良い。
殺人アンコール アントニー・バウチャー 6.5 悪くはないが、平凡な展開。
獅子のたてがみ トマス・フラナガン 8.0 ストーリー展開とラストの捻りが見事。
グリニジ・ヴィレジの幽霊 ドナルド・マクナット・ダグラス 7.0 面白く読める。
名探偵・合衆国大統領 H・F・ハード 4.0 SF崩れのつまらない話。
この人の職業は? エドマンド・クリスピン 5.0 日本人にはわからん。
黒いノート 松本清張
隣の椅子(2) 有馬頼義
深夜の散歩 福永武彦 この号は休載
エリンの印象 田中融二
フラナガンの新しさ 宇野利泰
反対訊問 LSP
ぺいぱあ・ないふ レイモンド・チャンドラー「Playback」プレイバック
望遠レンズ
探偵小説風物誌 中内正利
表紙 勝呂忠
カット 北園克衛
ページ 146ページ
定価 100円 地方103円

翻訳コンテストの発表あり。入選大沼邦夫<賞金一万円> 佳作平田昭三<賞金五千円>
都筑道夫の「残念ながらいちがいに低調だった。」という評がある。