EQMM 1959/11 No.41

読ませる作品と、そうでない作品との差が激しい。

題名 作者 評点 コメント
専用列車 スタンリイ・エリン 6.0 エリンにしては平凡な出来。
庭園の三人 ロード・ダンセイニ 6.0 ラストがちょっとあっけない。こんなモダンな作品も書いていたのか。
消えた子供 エラリイ・クイーン 6.5 小品ながら、ちょっと面白い趣向。検討はつくけど。
あなたならどうしますか シャーロット・アームストロング 7.5 少し長すぎるきらいがあるが、緊張感を保っている。
だれか助けて ヘレン・ニールスン 6.5 暗い話だが、最後のひねりは面白い。
10パーセントの殺人 ヘンリー・スレッサー 7.0 ラストは思わず笑ってしまう。
長い黒い影 ローズマリイ・ギボンズ 4.0 救いのない暗い話。
ゴースト・タウン ジャック・シェーファー 6.5 検討はつくが、くすりとする作品。
心の扉 アラン・E・ナース 3.0 長くて、なんのひねりもないつまらん話。
死体置場 ダシール・ハメット 6.5 ちょっと難しいオチだな。今なら違う場所になったかな。
もし君が陪審員なら トマス・フラナガン 7.5 奇妙な動機に皮肉な結末。この作家は筆力がある。
名探偵レオナルド・ダ・ヴィンチ シオドア・マシスン 6.0 雰囲気はいいのだが、トリックがイメージできない。
ショウ・ビジネス ロバート・ブロック 6.5 今の政治をみると頷ける話だ。
隣の椅子(13) 有馬頼義
深夜の散歩(15) 福永武彦 「モーナ・マックレーン家の方へ」
反対訊問 LSP
探偵小説不作法講座 都筑道夫 第五講「とにかく書きました」
ふたりで犯罪を 都筑道夫
探偵小説風物誌 中内正利
表紙 クロード・岡本
カット 市田喜一
ページ 144ページ
定価 100円 地方103円