EQMM 1959/12 No.42

つまらない話のオンパレードだ。

題名 作者 評点 コメント
熊蜂の高飛び ケム・ベネット 4.0 もう少しましなラストを考えてくれよ。
サンタ殺し ターゲ・ラ・クール 5.0 ポアロのパロディ。あまり面白くない。
猟師のように ウイリアム・R・ウィークス 4.0 長いわりには何を書きたいのかよくわからん。
地下に潜った男 マーク・ヴァン・ドーレン 3.0 こんな文学崩れは苦痛以外なにものでもない。この号、ここまでひどすぎる。
舌のつぶれた男 ローレンス・G・ブロックマン 6.0 大した出来ではないが、ようやくまともなミステリを読めた。
土曜の夜の殺人 Q・パトリック 6.5 筋書きはわかるが、楽しい小品。
老人のような少年 ヘンリー・スレッサー 6.0 スレッサーにしてはシリアスすぎる話。
道ゆき ロバート・M・コーツ 5.0 よくある展開でラストも陳腐。
未解決事件簿 リチャード・デミング 6.5 ちょっとした趣向で面白くは読める。
いつも他人 トマス・ウォルシュ 5.0 特に見せ場があるわけでなく平凡。
現場への招待 ジョージ・ハーモン・コックス 5.0 つまらない話。
老女の灯 C・B・ギルフォード 7.0 落語の「居残り」みたいな話で、妙におかしい。
隣の椅子(14) 有馬頼義
深夜の散歩(16) 福永武彦 「気違いハッター家の方へ」
探偵小説不作法講座(最終回) 都筑道夫 「第六講でおしまいです」「担当は都筑道夫である」とし、「新年号から編集を小泉太郎くんにやってもらいます。」との記述あり。編集者変更は他では何もふられておらず、ここだけで告知している。
ふたりで犯罪を(最終回) 都筑道夫
探偵小説風物誌 中内正利
表紙 クロード・岡本
カット 北園克衛
ページ 144ページ
定価 100円 地方103円