EQMM 1960/3 No.45

飛び抜けた作品はないけど、楽しく読める作品揃い。

題名 作者 評点 コメント
鰐皮のケース ロイ・ヴィカーズ 6.0 犯行が露呈する部分は、証拠として弱いんじゃないか。
新しい主人 ロード・ダンセイニ 5.0 予想通りの結末。
海亀レース ポール・W・フェアマン 4.0 つまらんホームドラマのようだ。
婦人警官 トマス・ウォルシュ 6.0 この作家がラブコメを書くとは。
メイデュウの行方 ヒュー・ペンティコースト 6.5 よくある設定だが、短くうまくまとまっている。
真夜中の電話 ウエンゼル・ブラウン 7.0 ラストのひねりが楽しい。
パパ・ポンサーの悲劇 ヴィンセント・スターレット 6.5 本をめぐるコント。後味が良い。
記憶の中の男 リリアン・キング 5.0 ひねりが足りない。
外の暗闇 ヘレン・マクロイ 7.5 これは長編ネタ。それゆえ書き込み不足の感があるが、意外性もあって楽しめた。もしかしたら何かの原型かな。
ミステリの将来 佐倉潤吾 新人作家いでよ、という話
隣の椅子(17) 有馬頼義
紙上殺人現場(その三) 大井広介
ミステリラウンジ 扇谷正造 「ソフィスティケーテッド」ということ
ミステリニューウェイブ Sin 「ロアルド・ダールの短編集」紹介
探偵小説風物誌 中内正利
表紙 クロード・岡本
カット 金子三蔵
ページ 144ページ
定価 100円 地方103円