EQMM 1960/9 No.51 読者への挑戦 第4弾

ペンティコーストの中編が素晴らしい出来だ。

題名 作者 評点 コメント
最後のさよなら クレイグ・ライス 6.0 マローンが出てくるだけで楽しいが、謎が平凡すぎた。
声なき密告者 ヘレン・マクロイ 7.0 犬の習性を利用したプロットが面白い。
婦人科刑事 トマス・ウォルシュ 6.0 平凡な展開だが、後味は良い。
良心 エルマー・ライス 6.5 落ちはなかなか面白い。
帰り道 シャーロット・アームストロング 6.5 面白い展開で読ませる。
しゃれの秘密 ??? 5.0 作者がわからないようにつまらん作品を選んだのか。(注)
くらがりの男への手紙 横山藤衛 6.0 ちょっとしたひねりはあるが、大した出来ではない。入選は難しいですね。
マンハッタンの殺人 ヒュー・ペンティコースト 8.5 すごく面白いぞ。一人称の主人公とそのまわりの人間模様がうまく書かれているし、ラストにひとひねりもある。
隣の椅子(23) 有馬頼義
バック・シート 中村真一郎 アンブラー「あるスパイの墓碑銘」
紙上殺人現場(その九) 大井広介
ミステリラウンジ(7) 扇谷正造 週刊朝日の記事「松本清張以後」についての言及
ミステリニューウェイブ Sin マーシュ女史の名前など
ミステリ・オン・ザ・ウェイブ 刺片子 テレビドラマ「黒い断層」に寄せる期待
東京三面鏡(5) 青木雨彦 事件記者日記
探偵小説風物誌 中内正利
表紙 稲垣行一郎
カット 真鍋博
ページ 144ページ
定価 100円 地方103円
  • (注)作者と探偵の名前を当てる「読者への挑戦 第4弾」問題編。
    作者はアガサ・クリスティー、探偵はミス・マープルでした。

  • 第3回EQMMコンテスト応募規定

  • 読者への挑戦第2弾当選発表
    入選(三万円)が一人 残念賞(三十名にハヤカワ・ミステリ各一冊)は前号と同じ。
    「一一九八八通と飛躍的に解答が増え、正解は二〇六七通」とある。
    この応募数はなんだろう。組織票でもあったのかな。その割に正答数が少ない。
    そもそも、この頃のEQMMの発行部数はどれくらいだったのだろうか?