EQMM 1961/1 No.55 新年号

新年号にしては華やかさに欠ける。

題名 作者 評点 コメント
七つの大徳 スタンリイ・エリン 6.0 あまりピンとこない落ちだった。
名探偵ドン・ミゲール・デ・セルバンテス シオドー・マシスン 7.0 謎は小粒だが楽しく読めるシリーズ。
ボロいもうけ エヴァン・ハンター 6.0 詐欺の手法は面白いが結末は平凡。
いつも助けてくれる人 トマス・ウォルシュ 6.0 この作家は題材は良いのに、今ひとつうまくまとめきれない。
サムの吉日 ジョンストン・マッカリイ 7.5 二重のひねりで楽しく読める。
火星の犯罪 アーサー・C・クラーク 5.0 思わせぶりな展開だけで、しっくりこない。
厄日のドライヴ ウェイド・ミラー 6.5 面白いプロットなのだが、まとめていく過程が今ひとつ
こそ泥と老嬢 ロバート・アーサー 8.0 これは痛快で笑わせる。
殺しに鵜のまねは通用しない レイモンド・チャンドラー 4.0 古臭くてつまらんギャング小説。
蘭とビールと、探偵と *ネロ・ウルフ論 中田耕治 「ネロ・ウルフ二人説」を展開
隣の椅子(27) 有馬頼義
バック・シート 中村真一郎 ニコラス・ブレイクに作品について
紙上殺人現場(その十三) 大井広介
ミステリラウンジ(11) 扇谷正造 ほんやく文における『平俗な日常語・生活語』
ミステリニューウェイブ Sin
EQMM紳士録(9) 都筑道夫氏
東京三面鏡(9) 青木雨彦 事件記者日記
探偵小説風物誌 中内正利
表紙 稲垣行一郎
カット 真鍋博
ページ 148ページ
定価 100円 地方103円
  • 異色作家短篇集の題名が、この号の広告から正規の名称に変わっている。