HMM 1966/12 No.128

巻頭でうんざりさせられたものの、ワイリーの巻末中編で気を取り直しました。

題名 作者 評点 コメント
後を尾けてくるのは誰か? ホーリイ・ロス 2.0 こんなつまらん話を冒頭に載せるセンスに驚く。
電話魔 アーサー・ポージス 6.0 嫌がらせの電話をかけてくる男への制裁。
ある朝、公園で… バーバラ・フリード 7.0 公園で一人読書にふける男と主婦たち。ラストはなかなか皮肉だ。
ハリー・ケーン リング・ラードナー 4.0 得意の野球物だが、今回は長すぎて退屈。
狂気 モーリス・ルヴェル 5.0 どこかで読んだ記憶がある。オチは予想通りでいまひとつ。
約束を守った男 L・E・ビーニイ 5.0 相変わらずつまらない「村の物語」シリーズ。
考古学博物館の殺人 フィリップ・ワイリー 6.5 博物館内の殺人という舞台設定は面白いが、ミステリとしては今ひとつ。でも楽しく読めます。
失踪した男 アラン・ムーアヘッド
ロアルド・ダールとの一夜 常盤新平
ジョン・ボール印象記
馬に乗った水夫9 アーヴィング・ストーン
進化した猿たち 星新一
地獄の仏 石川喬司
現代のアメリカ風物 中内正則
私の好きなベスト5 大井広介
翻訳権今昔20年(5) 宮田昇
hmm5番館 大伴昌司
新着書紹介
ミステリ名簿 大伴昌司 中原弓彦氏
響きと怒り
突然”無”がひろがって来た 梅田秀俊
表紙 表紙の言葉 真鍋博
目次・扉 真鍋博
カット 新井苑子・真鍋博・杉村篤・池田拓・金森達
ページ 202ページ
定価 200円

このところ少し持ち直した感のあるHMMですが、巻頭の作品がひどい出来で、思わずガックリと膝を落としてしまいました。それでも、巻末中編フィリップ・ワイリー「考古学博物館の殺人」がそれなりに読ませる内容だったのが救いです。