HMM 1968/4 No.144
さすがはエリン、モノが違います。
| 題名 | 作者 | 評点 | コメント |
|---|---|---|---|
| 埃まみれの伝説 | ハル・G・エバーツ | 6.0 | 筋を曲げない保安官という定形的な設定は悪くない。 |
| 埠頭に証人なし | ヒュー・ペンティコースト | 7.0 | 潜入捜査官であった男は自ら囮となって復讐に燃える黒幕をおびき出す。この作家の作品はいつも後味が良い。 |
| ガンポイント | ジョージ・C・アッペル | 4.0 | 長い割につまらない展開。 |
| 豫感は・・・ | メアリイ・ディーシイ | 3.0 | 全く盛り上がらない退屈な話。 |
| メイフィールド事件 | ジョー・ゴアズ | 6.5 | ダン・カーニイ物の第一作らしい。速い展開で読ませる。 |
| 最後の一壜 | スタンリイ・エリン | 8.5 | 巧みなストーリー展開と終わりのうまさ。さすがである。 |
| 百万ドルの遺産 | ドロシー・パーカー | 3.0 | オチがわかりません。 |
| 死人街道 | アーネスト・ヘイコックス | 6.5 | 砂金を狙う一味に対峙する青年。迫力ある描写に感心する。 |
| サンタクロースがやってきた | エドガー・ウォーレス | 5.0 | ストーリーがゴタゴタしすぎてわかりずらい。 |
| 怪船マジック・クリスチャン号13 | テリー・サザーン | ||
| メグレと無愛想な刑事と殺し屋たち 中篇 | ジョルジュ・シムノン | ||
| 空しさへの賭 | 塚本邦雄 | ||
| 警察小説とその周辺2 | 小鷹信光 | 新人作家の台頭から警察小説の開花期について | |
| みすてり鳥瞰図 | |||
| 地獄の仏 | 石川喬司 | ||
| 私の好きなベスト5 | 三田村裕 | 西部小説ーこれら読まれざる傑作の群 | |
| ミステリ診察室 | ジョージ・バクスト「ある奇妙な死」 | ||
| ノンフィクションガイド | 青木雨彦 | ||
| ミステリ | |||
| 海外ミステリ消息 | |||
| 響きと | |||
| 4月号登場作家便覧 | |||
| ミステリ一駒漫画 たすけてえ! 私に歩けるはずがないんだ | 梅田秀俊 | ||
| 表紙 表紙の言葉 | 真鍋博 | ||
| 目次・扉 | 真鍋博 | ||
| イラスト | 勝呂忠・真鍋博・金森達・新井苑子・池田拓・伊藤直樹・岩渕慶造 | ||
| ページ | 202ページ | ||
| 定価 | 200円 |
今号は「西部小説特集」。取り立てて面白いと言える作品はありませんが、悪くもない。平均点の作品揃いと言ったところでしょうか。
しかし、そんな特集などどうでもよくなってしまったのが、スタンリイ・エリン「最後の一壜」でした。
2ヶ月後の「みすてり鬼検事(読者が選ぶ今月のベスト5)」の結果は以下のとおり。
1.最後の一壜 3.89
2.死人街道 1.86
3.埠頭に証人なし 1.75
4.ガンポイント 1.66
5.埃まみれの伝説 1.58
次点 メグレと無愛想な刑事と殺し屋たち
まあ、当然でしょう。