HMM 1969/6 No.158 パロディ・贋作特集
フィッシュやグーラートのパロディは面白いが、贋作は本家を超えれるわけもなし。
| 題名 | 作者 | 評点 | コメント |
|---|---|---|---|
| 贋金つくり | スタンリイ・エリン | 6.0 | エリンにしてはなんの毒もない平凡な話。 |
| ウィスラーの母失踪事件 | ロバート・L・フィッシュ | 6.5 | 今回はなかなかのハチャメチャな推理で笑えます。 |
| 贋作『第二の血痕』 | W・ハイデンフェルト | 4.0 | つまらない贋作。 |
| ペパーミント色のさよなら | ロン・グーラート | 7.0 | なんとも急で変な展開に唖然とさせられるハードボイルドパロディ。 |
| お待ち | キット・リード | 3.0 | 街に閉じ込められた母と娘。なんのひねりもない悪趣味な話を長々と読まされる身になってほしい。 |
| 離れて遠き | 福島正実 | 3.0 | つまらない。なんでこんな作家を載せるのか。縁故採用か。 |
| 傷痕 | ジェローム・L・ジョンスン | 6.0 | こんなダイイングメッセージがあるとは。この作家はEQMM初登場らしいが、その後を聞かない。 |
| ニューヨークへようこそ | アーウィン・ショウ | 2.0 | つまらない。 |
| ピーター卿と怪物 | トーマ・ナルスジャック | 5.0 | ピーター卿ってこんな下品なキャラだったかなあ。 |
| 金縁の姿見の謎 | マイケル・ハリスン | 5.5 | 作品の雰囲気は悪くないが、トリックは説得力なし。 |
| マイ・ルーミイ | リング・ラードナー | 7.5 | ラードナーのスポーツ物は面白い。 |
| クラレンス・ダロウは弁護する(7) | アーヴィング・ストーン | ||
| ワトスンは女だ | レックス・スタウト | ||
| セミョーノフに会う | 常盤新平 | ||
| 新・進化した猿たち | 星新一 | ||
| 男性雑誌による現代アメリカのフォークロア | 片岡義男 | 殺人実話<1> | |
| みすてり鳥瞰図 | 福田淳 | ||
| 地獄の仏 | 石川喬司 | ||
| 異常感覚歳時記 | 針谷愛 | 昼食について | |
| 紐育の日本人 | 平尾圭吾 | 大雪 | |
| ミステリ英語道場 | 中内正利 | ||
| ミステリ鬼検事 | |||
| ミステリ診察室 | 「親指のうずき」アガサ・クリスティ | ||
| ノンフィクションガイド | 青木雨彦 | 戦いすんで日が暮れて | |
| 海外ミステリ消息 | |||
| 響きと怒り | |||
| ミステリ一駒漫画 兄貴なんだか様子が変だ | 梅田秀俊 | ||
| 表紙 表紙の言葉 | 真鍋博 | ||
| 目次・扉 | 真鍋博 | ||
| イラスト | 真鍋博・勝呂忠・金森達・池田拓・伊藤直樹・岩渕慶造・桜井一・楢喜八・須磨利之 | ||
| ページ | 202ページ | ||
| 定価 | 230円 |
今号は「パロディ・贋作特集」。フィッシュやグーラートのパロディは面白いかったですが、贋作3作はどれも今ひとつ。そんなものでしょう。さらに中盤の作品のレベルが低くうんざりさせられましたが、巻末のラードナーで気分は持ち直しました。