HMM 1969/10 No.162 殺人芸術入門特集号

今号はエッセイ中心の構成。これが今後の流れなのかもしれません。

題名 作者 評点 コメント
お人好しなんてごめんだ マイクル・コリンズ 6.5 片腕の探偵ダン・フォーチュン物。少しゴタゴタしているが、裏切られたダンのやり返しが痛快。
光あれ アーサー・C・クラーク 5.0 反射鏡による妻殺しを企んだ男。オチがつまらない。
静かな男 アンソニー・ギルバート 4.0 思わせぶりな結末が生かされていない。
氷神の娘 ロバート・E・ハワード 6.5 コナンと雪女のファンタジー。
子供部屋 E・S・ホールディング 6.0 成仏できない男の幽霊。奇妙な話。
創作論理学初歩 ハワード・ショーンフェルド 4.0 作者が登場人物を色々いじるというハチャメチャな話。
検察側の証人 アガサ・クリスティー 7.5 映画にもなった有名な話なので結末はわかっていたが、やはり読ませる。
回転ドアの男 ロバート・エッケルズ 6.5 東西両方のエージェントからアプローチされる医師。ラストが今ひとつ面白くない。
大都会2 リング・ラードナー
クラレンス・ダロウは弁護する11 アーヴィング・ストーン
殺人って楽しいわよ クレイグ・ライス
リンチ判事とその妻がミステリについて意見を異にすること “リンチ判事”ことサージェント・カフ
評論家はひそかに愉しむ アイザック・アンダーソン
E.Q談話室 エラリイ・クイーン
実説・コンティネンタル・オプ ダシール・ハメット
編集者は産婆役 イザベル・テイラー
死体を無事に消すまで 都筑道夫
アメリカのファンジン&ファンダム 小鷹信光
虹をつかむ男たち 水野良太郎
ペーパーバッグを楽しむ小道具 三条美穂
新・進化した猿たち 星新一
深夜の饗宴 小林信彦 江戸川乱歩・序説
みすてり鳥瞰図 福田淳
地獄の仏 石川喬司
異常感覚歳時記 針谷愛 万年筆について
紐育の日本人 平尾圭吾 釣り(その2)
ミステリ英語道場 中内正利
ミステリ診察室 書評誌に見るロス・マクドナルドの新作
ノンフィクションガイド 青木雨彦
海外ミステリ消息
響きと怒り
ミステリ一駒漫画 梅田秀俊
表紙 表紙の言葉 真鍋博
目次・扉 真鍋博
イラスト 真鍋博・勝呂忠・金森達・池田拓・岩渕慶造・桜井一・楢喜八・小林泰彦
ページ 202ページ
定価 230円

殺人芸術入門特集号」とありますが、要するにミステリー関係のエッセイを集めたもの。クレイグ・ライスから三条美穂までが、その対象となっています。ちなみに、三条美穂は片岡義男の別名です。

作品では、クリスティーの「検察側の証人」はやはりさすがの出来。まあ、有名な作品ですから、ミステリーファンなら誰でも読んだことがあるでしょうが、それでも面白い。映画「情婦」の原作ですね。
ハワードのコナン物「氷神の娘」は、ウィアード・テイルズに掲載を断られたので、主人公の名前を変えて他誌に発表した作品らしい。「コナンと石碑の呪い」で読んでました。