EQMM 2018/07 No.0 「EQMM ( エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン ) を読む」を始めます。
EQMMとは「エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン」の略で、その名の通りミステリ作家エラリイ・クイーンが自ら編集していた雑誌です。
日本では1956年から早川書房が日本語版を発行、その後「ハヤカワミステリマガジン」と名を変え、現在まで続いています。
WIKIPEDIAを参照。
揃いを買ったのは1973年だった
この雑誌を入手したのは、なんと1973年のことです。当時、高校一年生でした。
横浜上大岡の商店街にある古書店、確か「むげん書房」といったかなあ、そこで揃いを購入しました。
115冊揃い7000円という値付けだったのですが、後ろの2冊を「頼まれて売ってしまった」ということで、140円引き、6860円ということで入手しました。
正確には、揃いではなく2冊欠ですね。
我ながらすごい
と思うのは、その113冊を手荷物にして持ち帰ったということです。
宅急便などない時代です。高校生にタクシーなど無縁です。4つに分けて梱包してもらい、バスで帰宅したのでした。
最寄りのバス停から自宅まで10分ほど歩くのですが、さすがに指が千切れそうで、2,3回休憩しつつ、なんとか搬入したことを昨日のことのように覚えています。
さて、その当時の読書日記に以下のフレーズが残っています。
ついに買った。まさに、記念すべき日であるが、僕が全部読めるのはいつの日か。
「45年後のわたし」が答えましょう。
これから読み始めます(笑)。
というのは半分冗談で、高校時代にかなりの作品を拾い読みした記憶があります。しかし、有名どころ、それも本格物ばかりを選んでいたような気がします。
その後、大学、社会人になってからは、全く見向きもされない存在と成り果てておりました。一応実家から持ちだしてはいたのですが、本棚の最深部に収納されてしまったため、アクセスできなかったということもあります。
さて、今年6月の「北摂地震」を機に結構な量の本を始末したところ、なんと数十年ぶりに掘り出され日の目を見ることとなりました。さながら「底引き網にかかった深海魚」といったところでしょうか。
このまま放置したら、「45年前の僕」に申し訳ない。
一念発起して、全冊読破に挑もう
というのがこの企画なのです。
進め方
- まずは各号を読み、作品ごとに評点、コメントを書く。
- 10号程度の単位で、それまでの総括をまとめる。
という方針で進めていきます。