EQMM 2019/10 No.0 都筑道夫は名編集者だったのか?

平均ポイントの推移

まずは5号単位に、平均ポイントの推移を示します。

号    平均
01-05 | 6.61
06-10 | 6.54
11-15 | 5.63
16-20 | 6.18
21-25 | 5.71
26-30 | 6.43
31-35 | 5.81
36-42 | 5.96

10号までの出来が素晴らしいことは、先に指摘したとおりです。
これはある意味当然で、創刊前に一定量の作品がストックされているからです。号が進めば事前在庫は減っていきますから、いろいろな作品をセレクションしていかねばなりません。レベル低下のリスクが増大するということでしょう。

都筑道夫の編集は

さて、都筑道夫はどのあたりから編集に当たっているのでしょうか。創刊号から数号までは、田中潤司が事前にセレクションにしていたという話を聞いたこともあります。

都筑道夫の評価

11号以降では、平均ポイントが6.0を下回ること4回。これは合格点と言えるでしょうか。

6期で赤点4回、とても単位はやれんぞ

巷では、「都筑道夫はEQMMの名編集長」として疑わない雰囲気が強いですが、果たしていかがなものでしょう。少し疑問に思っています。
まあ、数字はわたしの評価なので、都筑の高尚な趣味についていけてないだけ、という説もありますけどね。

新編集長 小泉太郎こと生島治郎

次号からは、小泉太郎こと生島治郎が編集長に就任します。「SFマガジン」もこの年に創刊されたので、福島正実はそちらに専念したことでしょう。
そういう意味で、名実ともに編集長の小泉が「どういう作品をセレクションしているか」に今後注目していきたいと思います。