作家別採点表(C) ( 1998年〜2010年 )


Author Title Publisher Point Comment Date
Harry Carmichael The Quiet Woman Saturday Review Press 7.0 意外な犯人はそれなりに見当がつくが、小品ながら楽しい。 2000/03/21
The Motive Detective Book Club 3 in 1 6.5 今回は残念ながらスケールが小さい。後半は良かったのだが。 2000/05/26
Most Deadly Hate Saturday Review Press 6.5 ラストの意外性は予想できる。展開がもう少し速ければ効果的だったのでは。 2000/08/08
False Evidence Dutton 7.5 最後まで読ませる。犯人の設定とラストの展開には感心した。 2000/10/16
Remote Control McCall 7.0 ラストはある程度予測がつくが、職人芸である。 2001/01/11
Death Leaves a Diary Panther Books 5.0 つまらない。後期の作品にある意外性がまるでない。 2001/05/31
Alibi Macmilan 7.0 よく考えられた作品。ラストを軽く流すところも良い。酔払って読んだのは失敗。 2001/07/17
Flashback Collins Crime Club 6.5 もう少し後半にひねりがあれば傑作だったのだが。後期の作品には及ばない。 2001/09/27
Deadly Nightcap Linford 5.0 結末が曖昧で何を書きたかったのかがわからない。後期に比べると大分落ちる。 2002/02/19
Murder By Proxy Ulverscroft 7.0 最後まで読ませるが、ラストの展開が今一つ盛り上がらない。 2002/04/17
Of Unsound Mind Double Day 6.0 最後は腰砕け。この犯人設定はないでしょう。そこまでは読ませるのだが。 2002/08/07
School for Murder Collins Crime Club 6.0 犯人の設定も面白いのだが、展開がこなれていない。 2002/11/12
Death Trap McCall 6.0 今回は展開が予想通りで意外性もない。凡作でしょう。 2002/12/27
Suicide Clause Ulverscroft Large Print 6.5 中位の出来。犯人の設定は面白いが、プロットに一貫性がない。 2003/01/21
A Question of Time Collins Crime Club 5.0 良くある展開でサスペンスもない。犯人も予想できる。凡作である。 2003/09/05
The Dead of the Night Fontana Books 7.0 犯人の設定が面白い。中盤がもう少しサスペンスフルなら傑作だったのに。 2003/10/29
Vendetta Macmillan 7.5 最後まで楽しく読めた。犯人は意外ではないが、納得できる構成である。 2004/03/10
Safe Secret Collins 6.0 この作家にしては平凡な出来。ラストの盛り上がりに乏しい。 2004/05/18
Candles for the Dead Saturday Review Press 5.5 話も盛り上がらないし、結末も予想がつく。前半は悪くないだけに、腰砕け。 2005/02/08
Post Moterm 5.0 この作家にしては展開も切れがなく退屈。謎も単純で意外性もない。 2006/02/21
Naked to the Grave Saturday Review Press 5.0 謎がつまらないし、ストーリー展開も陳腐な失敗作。 2006/11/08
Too Late for Tears Dutton 6.0 結末が場当たり的で意外性もない。動機もアンフェアである。 2008/04/04
Glyn Carr Death on Milestone Buttress The Crime Club 5.5 たいした出来でない。山の描写やシェイクスピアはよくわからん。 2000/10/21
Youth Hostel Murders Rue Morgue Press 2.0 久しぶりにこれだけ退屈な本を読んだ。 2007/05/18
John Dickson Carr The Four False Weapon Collier Books 7.5 予想以上に面白かった。原書は集中して読むからだろうか。 1998/07/07
The Problem of The Wire Cage ZEBRA Books 7.0 カーの作品としてはそれほどではないがトリックはなかなか面白い。一気に読めた。 1998/08/07
Captain Cut-Throat Carrol & Grey 5.5 盛り上がりにかける。英語もわかりにくく、読むのが苦痛だった。 1998/08/24
TCOT Constant Suicides Harper & Raw 7.5 面白く読めた。酒にからんだドタバタが傑作だ。 1998/09/04
He Who Whispers Avon Books 8.5 これは傑作だ。塔の殺人、中盤の展開、語り口、ラストの意外性、ヒロインの印象。 1998/09/08
The Sleeping Shpinx IPL 7.0 楽しく読めた。謎解きには破綻があるのだろうが、さすがカーである。 1998/10/03
Below Suspicion Bantam Books 6.5 意外性を狙ったのだろう。でもカルト団は少し陳腐ではないか。 1998/10/17
Castle Skull Berkley Books 7.0 本格ものとしては今一つだが、舞台設定が楽しい。 1998/11/12
The Lost Gallows Berkley Books 7.0 重苦しいムードにマッチしたよい出来だと思う。Bencolinも悪くない。 1999/02/21
The Corpse in the Waxworks Collier Books 6.5 意外な犯人は楽しめるが、中盤がくどい。 1999/05/14
Poison in Jest Collier Books 7.0 評価の低い作品だが、暗いムードと意外な犯人は悪くない。さすがCarrである。 1999/09/02
Hag’s Nook IPL 7.0 後半の展開はさすがにカーだ。悪くない出来だが、傑作とはいえない。 1999/10/22
The Mad Hatter Mystery Collier Books 6.0 中盤があまりに平板。事件そのもののスケールも小さい。水準以下でしょう。 2000/05/24
The Eight of Swords Zebra Books 4.0 カーの最悪作だろう。読みづらいし、なにを書こうとしたのだろうか。 2000/08/12
The Three Coffins Award books 7.5 傑作とは思わないが、考え抜かれた密室トリックである。 2001/08/18
The Blind Barbar Perennial Books 1.0 カー最低の作品である。途中で止めれば良かった。 2003/09/10
The Burning Court Bantam Books 8.5 再読。独特のムードと不可能趣味に感心。ラストはわかっていたが、さすがである。 2004/06/09
The Crooked Hinge Collier Books 7.5 良くできた構成で読ませる。ラストの意外性も良く考えられている。佳作。 2004/08/20
Death Turns the Tables Bantam Books 7.0 小品ながら、後半の展開が良く考えられた佳作。 2005/10/15
Scandal at Hich Chimenys Bantam Books 5.5 犯人の設定は面白いが、中盤が今一つ緊張感がない。 2006/05/31
The Arabian Nights Murder Collier Books 5.0 謎が単純なわりに長すぎる。中盤が面白くない。 2006/12/07
The Emperor’s Snuff Box Carrol and Grey 6.0 有名なトリックなので、それがわかっていると興味が薄れる。 2008/10/28
The House at the Satan’s Elbow Award Books 4.0 謎の設定が単純なようでよくわからず、全く面白くない。これ以降のカーは読む価値がなさそうだ。 2010/01/17
It Walks by Night eBook 6.0 中盤が今ひとつなのと、トリックは少し大時代的だ。 2010/12/14
Joseph B.Carr Death Whispers Viking 5.0 謎も面白くないし、ストーリー展開も冗漫。探偵も魅力なし。 2000/07/19
Lin Carter The Invisible Death Doubleday 5.5 ラストの趣向だけが救い。だいたい設定が大時代的だ。 2000/01/28
John Case The Syndrome Fawcett Books 5.0 長いだけで何のサプライズもないスリラーだった。 2004/09/10
Henry Cecil Settled Out of Court IPL 6.0 趣向はとても面白いのだが、盛り上がりが今一つ。英語が難しいせいもあるが。 1998/11/17
Whitman Chambers You Can’t Get Away By Running Double Day 1.0 なんだこれは。ミステリでないことはともかくとしてまったく面白くない。 2000/08/10
Agatha Christie The ABC Murders Berkley Books 6.5 ちょっと古臭い。記述に工夫を凝らしている点は買えるが、意外性も差ほどなし。 1999/01/29
The Mirror Crack’d From Side To Side Harper Paperbacks 6.5 短編ネタでここまで引っ張る実力には感心するが、ちょっと退屈。 1999/11/26
Five Little Pigs Berkley Books 7.0 犯人の設定が良くできている。小品ながら佳作である。 2003/07/26
Taken at the Flood eBook 6.5 たいした事件ではないのに、最後の意外性はさすが。続けて読んでみよう。 2010/10/07
Appointment with Death eBook 7.0 後期に比べると伏線が露骨で、すぐ犯人が分かってしまうが楽しい作品だ。 2010/10/19
The Sittaford Mystery eBook 5.0 中盤が退屈。アリバイトリックも昔読んだ記憶があって、面白くなかった。 2010/10/27
The Mystery Affair at Styles eBook 7.0 なかなかの佳作。犯人の正体も良く考えられている。 2010/11/12
Stephen J.Clark Southern Latitudes Berkley Books 6.0 登場人物の造形に見る物はあるが、ストーリー展開は類型的である。 2003/05/07
Clyde B.Clason The Death Angel Sun Dial Mysteries 5.0 やはりこの程度のレベルなのか。結末もつまらない。 2001/02/21
Clinton-Baddeley Only a Matter of Time Dell Books 1.0 何とつまらない話だ。一日で流し読む。 2001/01/19
Michael Clynes The White Rose Murders Headline 5.0 今回の作品には全く興味がもてず。 2001/05/09
Harlan Coben Tell No One Dell Books 7.5 ラストまで楽しく読める作品。主人公の危機感と謎解きの展開が今一つなのは残念。 2002/08/23
Gone for Good Dell Books 8.0 話の展開が見事である。主人公を中心とする人物像とラストの意外性も素晴らしい。 2003/03/21
No Second Chance Signet Books 8.0 前作に較べると落ちるが、ストーリーテリングは見事だ。 2004/08/05
Just One Look Signet Books 7.5 前作ほどの緊張感はないが、やはりこの作家は面白い。 2005/09/03
The Innocent Orion Books 6.5 読ませる作品だが、これまでのレベルに比べると落ちる。 2009/01/29
The woods signet Books 6.0 プロットが単純で盛り上がりに乏しい。Cobenも少し落ちてきたかな。 2009/05/29
Michael Collins Act of Fear Bantam Books 7.5 Fortuneを取りまく人間像と謎がよくマッチしている。佳作である。 2001/02/23
Night of the Toads Bantam Books 6.5 前作ほどではないが、登場人物の造形に特徴がある。 2003/07/11
Walk a Black Window Playboy Press 6.5 Blackwindの造形が印象的である。犯人の動機が今一つぴんとこない。 2003/11/19
J.J.Conington The Case with Nine Solutions Penguin Books 5.0 退屈な作品。これが代表作ならもう読まなくてもいいや。 2001/09/07
George Harman Coxe Murder with Pictures Prerenial Books 5.5 大したできではない。読むのに時間をかけすぎたせいもあるが。 2001/05/05
Edmund Crispin TCOT Golden Fly Avon Books 5.5 平凡なストーリー展開、山場も少なく退屈だった。トリックは非現実的だし。 1998/10/20
Holy Disorders Avon Books 7.0 中盤まで退屈だったが、ラストの意外な犯人には驚いたので少し甘くなった。 1999/10/14
Freeman Wills Crofts Sir John Magill’s Last Journey House of Stratus 5.0 大した出来ではない。犯行の必然性に薄いし、中盤から長すぎた。 2003/01/29
Ursula Curtis The Deadly Climate Pocket Books 5.5 僕の英語力もあるが読みずらい。ストーリーそのものは単純。 2000/12/22
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