作家別採点表(M) ( 1998年〜2010年 )


Author Title Publisher Point Comment Date
John D.Macdonald The Deep Blue Good-Bye Fawcett Books 4.0 なんでこんなつまらん話が受けるんだ。 2001/03/29
Philip Macdonald Murder Gone Mad Avon Books 6.5 後半の展開が緊張感に乏しい。郵便ポストでの待ち伏せがすべてでは情けない。 1999/05/07
The Rynox Murder Avon Books 7.0 良くできた構成。後味も悪くない。映像的な展開に作者のキャリアを感じる。 1999/11/16
Persons Unknown Crime Club 6.5 尋問形式の展開は楽しいが、結末は少しガックリか。 2000/05/13
Ross Macdonald Sleeping Beauty Bantam Books 6.5 ロスマクとしてはたいしたできではないな。久しぶりの原書で楽しかったけど。 1998/06/11
The Moving Target Bantam Books 6.5 標準作だが、後期を知っているだけに点は辛くなる。 1998/11/25
The Drawing Pool Bantam Books 6.0 出来は余り良くない。裏カバーはまったくのネタバレじゃやないか。 1998/12/17
The Way Some People Die Bantam Books 6.0 面白いトリックが使われているのだが、全体としての盛り上がりに乏しい。 1999/01/25
The Ivory Grin Bantam Books 7.5 予想以上に面白かった。過去の事件がからむパターンはここからか。 1999/03/28
Find a Victim Bantam Books 7.0 後半盛り上がった。前半の緊張感が今一つだったのが残念。 1999/05/18
The Barbarous Coast Bantam Books 6.0 この作家としては、出来がよくない。 1999/08/17
The Doomsters Bantam Books 6.0 話そのものは面白くなりそうなのに、なぜこんなに読みづらかったのか。 1999/10/19
The Galton Case Bantam Books 6.5 中盤が今一つ。ラストの余韻は悪くないが。 2000/03/24
The Wycherly Woman Warner Books 7.0 少し長すぎるのではないか。世評ほどの傑作だとは思わない。 2000/12/20
The Instant Enemy Bantam Books 8.0 ラストの意外性が光る。複雑な人間関係を解いていく過程が見事。 2002/03/26
Fergason Affair Bantam Books 4.0 緊張感のない凡作。意外性もなし。主人公を変えた意味も分からない。 2005/11/22
The Underground Man Bantam Books 6.0 人間関係が複雑でよくわからないのが欠点だ。 2007/06/01
The Far Side of the Dollers eBook 6.5 後半が少しくどすぎないか。価値観も現代とだいぶ違ってきている。 2010/12/03
Brinslow & Manning The Invisible Host Mystery League 6.5 アイディアに敬意を表わそう。楽しく読めた。 2000/06/14
Phillip Margolin The Undertaker’s Widow Bantam Books 8.0 さすがに現代のページタナーだ。ラストの意外性も効いて読ませる。 1999/06/16
Wild Justice Harper Collins 7.0 今回は結末が予想できてしまう。中盤までは抜群の面白さだが。 2000/01/18
The Burning Man Bantam Books 8.0 さすがにこの作家はページタナーだ。ラストまで読ませる。 2000/02/02
The Associate Harper Collins 7.5 過去と現在の事件を交差させるいつものストーリーだが、やはり面白い。 2001/10/11
Ties that Bind Harper Collins 7.0 最後まで読ませるが、この作家ならもっと面白い作品を期待したい。 2003/04/10
Sleeping Beauty HarperCollins 7.0 読ませる。犯人は途中で予測できるが、さらに一捻りする所はさすが。 2004/05/26
Lost Lake Bantam House 5.0 この作家にしては凡作である。意外性が全くないし、ラストも退屈だ。 2006/01/16
Proof Positive Haper 6.0 それなりの読ませるが、何の意外性もない。全盛期が懐かしい。 2008/03/29
Stephen Marlowe Murder Is My Dish Gold Medal 2.0 パナマを舞台にしただけのつまらない作品。この作家の技量は見切った。 2002/06/22
Ngaio Marsh The Death and the Dancing Footman Berkley Books 7.5 謎解きはたいしたことはないが人物像が見事。題名も印象的だ。 1998/07/02
Death of a Fool Jove Books 7.0 面白く良めるが、トリックは見当がつくし犯人も意外ではない。 1998/07/23
Death at the Bar St.Martine’s Press 7.0 Marshは面白い。この作品も謎は大したことはないのだが読ませる。 1998/08/27
Colour Scheme St Martin’s Press 6.0 少し長すぎた。後半盛り上がる部分もあるのだが、全体的に平板すぎる。 1998/09/15
Died in the Wool St.Martin’s Press 5.5 3日もかけて読んだわりにはつまらない作品。苦労が報われず。 1999/08/11
Final Curtain St Martin’s Press 4.0 退屈そのもの。謎もつまらんし長すぎる。 2000/12/14
A Man Lay Dead St.Martin’s Press 4.0 謎の設定も弱いし、ストーリー展開も類型的。 2002/07/02
Enter a Murderer St.Martin’s Press 4.0 つまらない出来。この時代のMarshは二流である。 2003/09/25
A Wreath for Rivera St.Martine’s Press 4.0 退屈でかなわない。Marshはもうやめよう。 2004/07/01
George R.R.Martin A Game of Thrones Bantam Books 7.0 長かった。世評ほど面白いとは思わないが、続編への期待はある。 2003/02/26
Robert Martin Dark Dream Pocket Books 7.5 ラストのひねりが楽しい。一見関係のない話と思わせながら一貫性がある点も良い。 2002/02/13
Sleep, My Love Dell Books 7.5 一貫した構成で読ませる。犯人の設定にも説得力がある。全作読みたい作家だ。 2002/05/13
Tears For the Bride Bantam Books 7.0 この作品も十分にプロットが考えられている。期待を裏切らないシリーズである。 2002/11/17
The Widow And The Web Bantam Books 6.5 犯人の設定が面白い。小品だが楽しく読めるシリーズ。 2003/04/18
The Echoing Shore Red Badge Mystery 4.0 面白くない。二流のスリラーで意外性も何もなし。 2005/03/05
Killer Among Us Dodd Mead 5.0 謎そのものがつまらないし、人物にも魅力がない。 2006/10/07
Steve Martini The Simeon Chamber Jove Books 6.5 テーマ自体は面白いのだが、緊張感がない。ラストの意外性も扱いがまずい。 2003/02/04
J.C.Masterman An Oxford Tragedy Dover Books 5.0 大した事件でもないのに冗長である。謎解きも面白くない。 2002/05/21
Walter S.Masterman The Wrong Letter Mckinley,Stone & Mackenzie 7.0 意外な犯人と動機がよい。トリックも面白くタイトルもぴったりだ。 2000/01/21
Harold Q.Masur Bury Me Deep Pocket Books 7.0 ミスディレクションが面白い。続編に期待。 2000/02/16
Suddenly a Corpse Pocket Books 7.0 展開も軽快で、意外なラストまで一気に読ませる。 2000/05/21
You Can’t Live Forever Dell Books 7.0 安心して読めるシリーズ。この作品も期待を裏切らず。 2000/11/21
So Rich, So Lovely, So Deadly Pocket Books 6.5 少しつかれていたので印象が悪いが、それなりに読ませるシリーズ。 2001/03/01
The Big Money Simmon And Shuster 7.5 最後に一ひねりもあって、楽しく読める。50年代では一番好きなシリーズ。 2001/08/21
Tall,Dark and Deadly Avon Books 6.5 安心して読めるシリーズ。ミステリとしての構成もしっかりしている。 2003/05/16
Helen McCloy Through a Glass, Darkley Dell Books 6.5 意外な犯人は成功しているが、サスペンスがいまひとつで、盛り上がりにかける。 1998/10/29
Mr.Splitfoot ISIS 7.0 中々の佳作だが、ストーリテリングが今一つ。この作家の限界か。 1999/01/07
Dance of Death Dell Books 7.5 汚い本を読んだかいはあった。McCloyの中でも上位の出来だ。楽しめた。 1999/04/23
The Man in the Moonlight Dell Books 6.5 発端の謎は面白いし心理試験めいているところも悪くないが、結末は少しチャチか。 1999/07/11
The Deadly Truth Dell Books 7.0 最後まで読ませる作品。作者のベストではなかろうが、悪くない出来。 1999/10/09
Who’s Calling ? Dell Books 7.5 発端から読ませる。中盤からラストへの展開も良い。McCloyを買ってよかった。 2000/03/02
Cue For Murder Dell Books 7.0 カナリアの謎は面白いが、犯人の行動に必然性がない。でも悪くない出来。 2000/07/08
Do Not Disturb Dell Books 8.0 最後まで面白く読ませる上に、ツィストに効いたラストに満足。 2001/01/23
The Goblin Market Dell Books 6.0 今回の作品は意外性もなく謎そのものもつまらない。戦中ならではの設定か。 2001/06/13
Panic Dell Books 6.0 それなりに読ませるのだが、意外性がない。暗号物は嫌いである。 2001/09/19
The One That Got Away Dell Books 7.0 犯人の意外性と展開のうまさで読ませる。スコットランドの雰囲気もいい。 2002/09/03
The Slayer and the Slained Randam House 7.0 中盤から明らかにされる二重人格は面白かった。以後は予想通り。 2004/05/20
Two-Thirds of a Ghost Dell Books 7.0 題名が暗示的で楽しく読めたが、謎解きがあっさりしすぎるのが残念。 2004/11/02
A Question of Time Dell Books 7.0 小品だが考えられた構成で楽しい。犯人の動機もそれなりに説得性がある。 2005/09/11
Brown Meggs The Matter of Paradise Fawcett 6.0 この程度の内容だったか。着想は面白いが、腰砕け。 2000/10/11
Margalet Millar Beast in View Bantam Books 6.5 1955年当時は新しかったのだろうが、もはやこの趣向には乗れない。 2000/10/30
Wade Millar Calamity Fair Signet Books 5.0 展開が面白くない。犯人の設定もつまらん。 2003/01/16
Wade Miller The Guilty Bystander Handi-Books Mystery 7.0 ラストは盛り上がった。おきまりとはいえ、ドンデン返しは楽しい。 2000/01/10
Fatal Step Signet Books 6.0 ラストは意外性を狙ったのだろうが、しっくりこない。 2000/08/29
Uneasy Street Signet Books 7.0 中盤が少し退屈だったが、ラストの意外性とウィットで許そう。 2002/02/26
Gladys Mitchell The Rising of the Moon St.Martin’s Press 5.5 予想通りの結末に退屈な展開。子供を出せばよいというもんじゃない。 1999/03/10
Patricia Moyes Dead Men Don’t Ski Ballantine Books 6.5 悪い出来ではないが、犯人の設定が今一つ。論理性にも乏しい。 2003/06/05
Total :75