作家別採点表(N-Q) ( 1998年〜2010年 )


Author Title Publisher Point Comment Date
Boilleau & Narcejac Choice Cuts Dutton 6.0 漫画のような結末。どこが意外性に満ちた傑作なのだ。 2000/10/04
Simon Nash Dead Woman’s Ditch Perennial Mystery Library 6.5 オーソドックスな謎とき。でも続編を期待するほどのレベルではない。 1999/02/11
Killed by Scandal Perennial Books 5.5 謎もつまらないし、中盤のサスペンスもない。結末もどうでもよい。 2000/02/18
Death Over Deep Water Perenial Books 6.0 趣向はよいが筆力が伴わない。結局この作家の限界なのだろう。 2002/05/15
Robert Nathan Portrait of Jennie Alfred Knopf 7.5 Jennieの描写が記憶に残る。作者の筆力に感心したが、ラストが今一つわからない。 2002/01/15
One More Spring Knopf 6.5 評判の高い作品だが、もはや古い。悪い話ではないが。 2002/03/27
James Norman Murder Chop,Chop The Rue Morgue Press 6.5 設定は面白いし、ラストの謎解きなど良く考えてある。主人公が好みでない。 2000/11/07
John Norman Tribesman of Gor Daw Books 7.5 ややくどいが、意表をつく場面展開のうまさとストーリー展開はさすが。 1998/06/20
Slave Girl of Gor DAW Books 7.0 長かったが読ませる技術はさすが。できはさほどではないが。 1998/08/02
Beasts of Gor Daw Books 6.5 今回は意外性も希薄で、展開も甘い。ちょっと残念な出来。 1998/09/26
Explorer of Gor Daw Books 6.0 少し長すぎた。後半の100ページは面白いのだが。次は新主人公だ。 1999/02/06
Fighting Slave of Gor DAW Books 6.5 この題材でここまで書く筆力は認めるが、同じ事の繰り返しで展開が遅すぎる。 1999/12/06
Rogue of GOR DAW Books 6.5 第3巻を読まないと評価できないが、それなりの展開になってきた。 2000/06/04
Guardsman of GOR DAW Books 5.5 結末がつまらない。作者の悪趣味につきあわされるのはかなわん。 2000/08/21
Savage of Gor DAW Books 6.0 これは完結していない。序章なので評価できないぞ! 2002/06/30
Blood Brothers of GOR DAW Books 6.0 あまりに長すぎて緊張感がない。登場人物も覚えられない。 2002/10/01
Roger Ormerod A Time to Kill Ulverscroft 6.5 悪くない出来。トリックは面白いが、ストーリー展開にひねりがない。 2000/06/12
Seeing Red Scribners 5.0 つまらなかった。この作家は筆力がない。もう読まない。 2000/09/01
Stuart Palmer The Penguin Pool Murder Bantam Books 6.5 悪くない出来だが犯人は検討がつくし、盛り上がりが今一つか。 1998/12/08
Murder On the Blackboard Bantam Books 5.5 それなりの構成なのだが、サスペンスに乏しく意外性もない。 2002/04/09
T.Jefferson Parker Silent Joe Hyperion Books 5.0 題材は面白いのだが、話の展開が冗漫で意外性もない。 2002/10/10
Q.Patrick Grindle Nightmare Ballnatine Books 7.5 この作者のサスペンスフルな展開には感心させられる。全作買って読んでみたい。 1998/11/03
The Cottage Sinister Popular Library 7.0 中々読ませる。謎の展開も納得できる。若干時代を感じるが。 1999/03/31
S.S. Murder Poular Library 7.0 ちょっとくどいところもあるが、最後は盛り上がった。 1999/05/20
Murder at Cambridge Popular Library 7.0 趣向は30年代だが楽しい。犯人の隠し方もうまい。職人である。 2000/11/04
Deatn in the Dovecot CASSELL and Company 6.5 探偵の設定が面白い。ストーリー展開もなめらかだが、動機を含めて古風である。 2002/07/18
Richard North Patterson Degree of Guilt Ballantine Books 6.5 力作だが感動はない。ミステリとしての構成も大したことなし。 2004/01/11
Hugh Pentecost The Day The Children Vanished Pocket Books 6.0 これは短編ネタでしょう。トリックは面白いが、長編では説得力に乏しい。 2004/03/02
Shepard Pleasants Stingaree Murders Mystery League 5.5 中盤が退屈。やはり未訳の作品はそれなりの出来である。 2000/10/03
Talmage Powell Start Screaming Murder Pocket Books 5.0 所詮は二流ライタである。展開にメリハリもないし、ラストも陳腐である。 2002/04/07
Richard S.Prather Dagger of Flesh Gold Medal 7.0 翻訳されているだけの価値はある。シェル・スコット物ではないが、佳作。 1999/04/27
Dead Man’s Walk Pocket Books 6.0 出来としては大したことなし。いかにも大衆ハードという感じだが、長すぎる。 1999/06/18
Way of a Wanton Fawcet Books 6.0 随所に面白いところはあるが、ミステリとしては深みがない。 1999/12/22
Bodies in Bedlum Gold Medal 5.0 どうもPratherは面白くない。読みやすいわけでもないし。 2000/03/30
Darling, It’s Death Fawset Books 4.0 つまらん。何の謎ときもない。 2001/03/14
Bill Pronzini Quicksilver PaperJacks Mystery 6.5 事件そのものは単純な話。過去を探る過程がもう少し詳細に書かれるべきだった。 2000/12/01
Martin Greenberg & Bill Pronzini Locked Room Puzzles Academy Chicago 7.5 どの作品も楽しめた。短編にも手を広げて見たい気になる。 1999/07/26
Milton Propper The Family Burial Murders Harpers 6.5 犯人の設定は楽しいが、冗長度が高い。2/3に縮小したら面白いかも。 2000/12/06
The Boudoir Murder Harper 7.5 良く考えられた構成で退屈しない。犯人の最後の行動はマヌケだが。 2004/02/18
Ellery Queen Calamity Town Pocket Books 8.5 Wrightsvilleの雰囲気と名家の悲劇が胸に迫るものがある。傑作。 1999/04/14
The Greek Coffin Mystery Signet Books 7.5 さすがに疲れるが、その論理展開には圧倒される。ただ、やはり長すぎる。 1999/06/03
Murderer is a Fox Dell Books 7.5 Calamity Townよりは落ちるものの読ませる。Queenを最近見直している。 1999/07/19
The New Adventure of Ellery Queen Pocket Books 7.0 後半の4作のレベルが低いのが残念。でも悪くない出来。 1999/10/05
There was an Old Woman Signet Books 7.0 やはりQueenの作品は犯人がわかっていると少し興味がそがれる。でも面白かった。 1999/11/03
The Chinese Orange Mystery Pocket Books 6.5 やはり必然性に乏しい。中国がすべて西洋と反対というのもピンとこない。 2000/01/13
Ten Day’s Wonder Signet Books 7.0 力作だが筋書は割れる。でもQueenは面白い。 2000/03/15
Cat of Many Tails Ballantine Books 6.0 ラストの意外性には感心するが、中盤が平板で長すぎる。 2000/09/21
The Egyptian Cross Mystery Pcoket Books 7.5 中盤退屈なところもあるのだが、ラストの展開はさすがである。 2001/05/16
The Siamese Twin Mystery Signet Books 7.0 山火事に取り残された屋敷での連続殺人。クイーンとしては大した出来ではないが、佳作である。 2003/05/30
The Roman Hat Mystery Otto Pentzler 6.0 論理展開未熟、犯人設定も説得力なし。その後のQueenの成長は奇跡である。 2003/07/16
Halfway House Pocket Books 7.5 マッチに関する推論は問題があるが、緊張感があって楽しく読めた。 2003/10/07
The Spanish Cape Mystery Pocket Books 8.0 あまり期待していなかったが秀作である。犯人の意外性と論理性が良い。 2006/01/08
Tragedy of X IPL 7.5 筋書きが全部わかっているので今一つ。クイーンの再読はつらいか。 2006/08/31
Patrick Quentin A Puzlle for Fools Ballantine Books 7.0 前半のもたつきが惜しいが、意外な犯人といい、今後も読みたいシリーズ。 1998/10/10
Puzzle for Players Pocket Books 8.5 中々の傑作。後半の展開は素晴らしい。好きな作家の一人だ。 1998/10/23
Puzzle for Puppets Avon Books 6.5 ストーリーテリングには感心するが、筋書はすぐ検討がつく。 1998/12/11
The Follower Penguin Books 8.0 やはりQuentinは楽しい。後半盛り上がり、意外性も十分。 1999/02/16
Puzzle for Wantons IPL 7.0 楽しく読める作品。納得できる動機と犯人像はさすがだ。 1999/09/26
Puzzle for Fiends Ballantine Books 6.5 ラストが見え見えなのが残念。面白く読める点は評価したいが。 2000/05/16
The Fate of the Immodest Blonde Pocket Books 6.5 この時代の作品は人物像の古さが目立つ。Quentin転換中というところか。 2001/03/27
Run to Death Dell Books 7.0 ストーリーそのものは単純なのだが、楽しく読ませる点を評価したい。 2002/03/06
Black Widow Simon and Shuster 8.0 Duluthが追い込まれていく過程がサスペンスフルである。結末は予想できるが。 2002/11/27
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