こんなときは、自宅で鉄道旅行でもプランニングしよう(3) ( Galaxy Tab ( SC-03G ) でも MARS を動かす )


今回は、ひとりよがりのモバイルPCとして構築したGalaxy Tab ( SC-03G )にも、 “MARS” を導入しましょう。このマシンには、Linux Debian環境を構築しましたが、AndoridでもDOSBOXは動きますので、こちらを使いましょう。


事前準備

前回作成したMARSイメージファイル “fdos_mars.img” を、SC-03Gの内部ストレージに “dosbox” というディレクトリを作成、コピーしておきます。

イメージファイル格納場所  
  
/storage/emulated/0/dosbox/fdos_mars.img  

Magic DOSBOXのインストール

DOSBOXのAndroid版はいくつかありますが、最近活動が活発な “Magic DOSBOX Free” を “Google Play” からインストロールします。

https://play.google.com/store/apps/details?id=bruenor.magicbox.free&hl=ja

MARS


Magic DOSBOXの設定(Configuration)

起動したら、左側の “+” を押して環境設定を始めます。“Configuration” の画面が出てきますので、まずはTitleを適当に入力します。なんでもいいですが、ここでは「MARS」とでもしておきましょう。

次に最終行までスクロールし、Expert commands をタップ(赤枠)します。

MARS

“DosBox Config” の画面になりますので、ここでも最終行までスクロール、"[autoexec]セクション” (赤枠)に

事前作成した MARSイメージファイル
boot /storage/emulated/0/dosbox/fdos_mars.img  

を入力します。

MARS

設定が終了したら、かならず下部にある緑のチェックをタップして、セーブすることを忘れないようにしてください。

以上で、“MARS” は動きます。実際に起動すると、おなじみの画面になるはずです。


Escapeキーの設定

しかし、問題が一つあります。SC-03Gのハードキーボードには、“ESC” がないのです。“MARS” に限らず、DOSのツールはEscapeキーを多用するので、このままではストレスなく使えません。
Magic DOSBOXは、このあたり十分考慮されています。まずは、“MARS” が起動している画面から、Androidの “Back button” を押します。
“General settings” の画面になりますので、ここでは “Advanced settings” (赤枠)を選択します。

MARS

下の画面にある"Show General settings on back button” (赤枠)のチェックを外します

MARS

これで、“Back button” が “ESCAPE” として機能します。設定したら必ず、下部にある緑のチェックをタップします。

画面がDOSに戻ったら、今度は"Back button"を長押しして、“General settings” 再表示。画面左下にある “Save” (赤枠)をタップし完了します。これを忘れると、DOS再起動で元に戻ってしまいます。

MARS

DOSの終了は、“Back button"を長押しして、“General settings” の右下にある “Quit” です。


Andoirdホーム画面

設定完了後、起動アイコンを長押しすると、メニューが出てきます。ここで “Desktop shortcut” をタップすれば、ホーム画面上に起動アイコン(赤丸)が表示されます。なかなか気が利いているではありませんか。

MARS

これで、SC-03Gでも “MARS” が使えるようになりました。


DOS環境について

さて、“DOSBOX"の使い方には、

(1) 実ディレクトリをmountし、そこに必要ファイルを配置、DOS環境を構築する
(2) 事前に作成したイメージファイルをブートする

2つの方法があります。

(1) のようにDOSBOX個別に環境を作成してもいいのですが、複数環境がある場合、都度の作業が必要で少し面倒です。
今回紹介したのは (2) の手法ですが、イメージファイルを事前に作っておくと、

コピーするだけで、DOS環境が作れる

ようになります。

“MARS” は小さいプロダクトなので、フロッピーイメージに入れてしまいましたが、もう少し大きなツールの場合は、ハードディスクイメージを作成することで、同様な環境を作ることが出来ます。

わたしは昔からのDOSユーザーなので、PC-DOSやWindows3.1、Windows95環境を作って遊んでいたこともあります。
しかし、現状日常的に使いたいDOSツールは “MARS” しかありませんので、この環境のみで運用しております。全てフリーのツールで、ライセンス問題もありませんから、気が楽ですしね。