ひとりよがりのモバイルPC ( その6 Linux DeployによるDebianのインストール インストール編 )

Linux Deployをセットアップし、Debianをインストールする。


Linux Deployをダウンロード後、実行すると下記のような画面になります。

SC-03G root

画面に出ているのは処理の流れを説明しているだけで、実際に使用するのは上部のボタンだけです。
赤枠で囲んである部分が、Linux Deployの設定、青枠が導入するコンテナ(今回はDebian)の設定になります。


(1) Linux Deployの設定

まずは、Linux Deployの設定から行います。

左側(赤枠で囲んだ部分)の三本バーを押すと、メニューが出てくるので、Settingsをタップします。
必ず設定しなければいけないのは、環境変数Pathの設定です。ここに前回導入したBusyboxのPathを指定します。これをしておかないとインストールが進みません。

項目 パラメータ 設定
Environment Path variable BusyboxのPathを設定。わたしの環境では、"/su/xbin” です。
Update ENV 上記を設定後、必ずUpdateボタンを押してください

(2) コンテナ設定

次に右から2番めボタン(青枠で囲んだ部分)を押し、導入するコンテナの設定を行います。下記を設定しておけばよいでしょう。

項目 パラメータ 設定
BOOTSTRAP Distribution “Debian”
Installation path “${EXTERNALE_STORAGE)/linux.img” 導入先のファイル名称。必要なら変更します。。
Image size(MB) 初期値は"0"で、これはディフォルト2048MBを意味するようです。日本語環境を作るには2GBでは足りません。最低4Gは欲しい。わたしは “5120” を指定しましたが、必要ツール導入後の使用率は、62%になっています。
User name "root” SC-03Gでは、rootにします。他のマシンでは通常のユーザー名で構いません。
User password 適当なパスワードを設定します。
Localization "C” LANGですね。インストール時は “C” にしないと文字化けします。
MOUNTS Enable 内部ストレージを使いたい場合、チェックを入れておきます。インストール後に実行したいスクリプトなどがある場合に便利です。
Mount points ”/storage/emulated/0 -> /sdcard” のように設定しておきます。これはSC-03Gの内部ストレージを/sdcardとしてmountしている例です。
GUI Enable X関係を動かしたいので、チェックを入れます。
Graphics subsystem "VNC” を選択します。
GUI settings Defaultは1920x1080ですが、これは少し細かい。最初は、“Width:1280” “Height:800” ぐらいにしておくと良いでしょう。
Desktop environment "Xfce” を選択。Defaultは “LXDE” ですね。これはわたしの好みです。

(3) インストール

画面右端のボタンをクリックし、メニュを出します。

SC-03G root

“Install"をクリックすると、Debianのインストールが開始します。完了するにはそれなりの時間がかかりますので、しばらく待ちましょう。