ひとりよがりのモバイルPC ( その7 Linux DeployによるDebianのインストール 環境整備編 )
日本語環境を整備しよう。
インストールが完了したら、下記の手順で環境を整えていきます。
(1) Debianコンテナの起動
画面上部の"START"ボタンを押すと、下記のようにダイアログがでてくるので、“OK” をタップ。起動完了を待ちます。
(2) VNCを起動
Debianコンテナが起動(1)したら画面を切り替えて、“VNC"を起動します。
Addressに “localhost:5900” を指定。初回はパスワードを聞かれるので、コンテナ設定のものを入力します。
下記のように、“Xfce” が立ち上がります。
(3) 日本語環境のインストール
ここからは、Terminal(画面下部トレイ 左から2つめ)を立ち上げ、作業を行ないます
- まずは、最新の状態にする
# apt -y update
# apt -y upgrade
- 日本語関係のパッケージを導入
# apt -y install apt-utils
# apt -y install task-japanese
# apt -y install task-japanese-desktop
# apt -y install fonts-takao
- Localeを設定
# dpkg-reconfigure locales
中途で、一覧が出てくるので、“ja_JP.UTF-8” をSPACEキーで選択、“OK” を押します。
Defaultも、“ja_JP.UTF-8” に設定。
- タイムゾーンを設定
# dpkg-reconfigure tzdata
“Asia” -> “Tokyo” を撰択。
- 日本語入力
rootユーザーでは “mozc” は使えないので、“anthy” をインストールします。
(2020/10追記)
“mozc"の利用については、ひとりよがりのモバイルPC(その9 SC-03Gでも Mozc が使いたい)で実施しました。
# apt -y install fcitx-anthy
fcitxの設定を行ないます。
"~/.bashrc" に以下を追加
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
export DefaultIMModule=fcitx
ここで、一度再起動します。
まずは、VNCを一旦終了します。Androidの “BACK"キーを押すと下記のダイアログが出てくるので、“DISCONNECT” をタップ。
(4) Debianコンテナの再起動
“Linux Deploy” に戻り、“STOP"キーを押して、コンテナを一度終了します。
ここで、コンテナ設定内の “Localization” を、“ja_JP.UTF-8"に変更。
念のため、右端のボタンから、“Configure” を実行しておきます。下のように、メッセージが日本語になりました。
ここで、“START"ボタンを押し、再起動します。
(5) fcitxによる日本語入力
再度、“VNC"を起動します。Xfce上のメニューは日本語になっています。この段階で、日本語の出力は可能になりました。
この画面から、“fcitx設定"を開いても、何のエントリーも出てきません。これは、fcitxデーモンが起動していないということですので、まずは実行します。
# /usr/bin/fcitx &
再度"fcitx設定"を開くと、下記の画面となります。
この画面から二番めのタブ"全体の設定"を開いて、“入力メソッドのオンオフ"キーを変更しておきます。
初期値で、“Ctrl+Space"となっている部分をマウスクリック。入力待ちになりますので、“Alt+~”(SC-03Gでは、“半/全"キー)を押します。
これで日本語入力もできるはずです。Terminal内で"Alt+~” を押し、確認してみてください。
また、fcitxを手動で起動するのは面倒なので、“設定"→"セッションと起動"で、下記のように設定しておきます。
これで、日本語環境の整備が完了しました。次回は、アプリケーション関係をインストールしてみましょう。