ひとりよがりのモバイルPC ( その8 Linux DeployによるDebianのインストール アプリケーションの導入 )

EmacsやPythonなどを使えるようにする。


(1) Emacs

パッケージでインストールします。

# apt -y install emacs  

SC-03Gの場合、ALTがMETAキーとして使えないようなので、下記の設定を行います。一度、VNCをDISCONNECT→CONNECTし、有効にしておきます。

"~/.Xmodmap" に以下を追加  
  
clear mod4  

日本語入力は、SKKが使いやすいので、これをインストール。最近はmelpaから直接入れられるようです。
まずは下記を設定し,Emacsを再起動。

"~/.emacs" に以下を追加  
  
(require 'package)  
(add-to-list 'package-archives '("melpa" . "http://melpa.milkbox.net/packages/"))  
(package-initialize)  

M-x lists-packagesで一覧表示させ、DDSKKを “I” で選択、続けて “X” を入力し、インストールします。簡単になりました。


(2) Python

初期状態では、Pythonは何も入っていないようなので、pandasを含めて一気にインストールします。

# apt -y install python3-pandas  

さらに、pipもインストール。

# apt -y install python3-pip  

この段階で、python3、pip3として起動できるようになりますが、既存スクリプトを動かすためにも、python、pipで動かしたいので、少し強引ですが、リンクを張ってしまいます。

# cd /usr/bin  
# ln -sf python3 python  
# ln -sf pip3 pip  

(3) Java

Javaは、“Java8 ARM 32ビット版” を導入します。最近ライセンスが変わっていますが、個人で使う分には無料ですね。

https://www.oracle.com/java/technologies/javase-jdk8-downloads.html


(4) ユーティリティ

必要なツールを随時インストールしていきます。

# apt -y install nkf curl git  

(5) rclone

現在、外部ファイルサービスとしてGoogle Driveを使っているので、rcloneで同期をとります。使い方などはここでは触れません。

# curl https://rclone.org/install.sh |  bash  
  
その後で、環境を設定  
# rclone config  

以上で、アプリケーションの導入は完了。


Linux Deployのイメージファイル”.img”について(2020/11追加)

Linux Deployでは、インストールされた内容は、”.img”に保存されますので、非常に管理が容易です。適当なタイミングでPCにバックアップを取っておけば、その段階に戻せますし、他のAndoridマシンにも簡単にコピーすることができます。

また、この”.img”は、Linux上でLoopデバイスとしてmountできますので、そこで環境をセットアップすることも可能です。

$ sudo mount -o loop linux.img /mnt  

ディスク容量の増加も簡単です。当初、5120MGで運用していましたが、少し容量が不足してきたので、6144MGに拡張しました。

$ e2fsck -f linux.img  
$ resize2fs linux.img 6144M  

完了後、Androidマシンに戻せば、何の問題もなく動きます。


さて、以上で個人的に必要十分な環境ができました。

こんな感じです

SC-03G root

Firefoxを使うのは、左のサイドペインにbookmarkを表示できるから。ただ、それだけ(笑)。
キビキビしたレスポンスとはいい難いですが、それなりに使えるレベルです。