マウスコンピューター「WN891」で遊ぼう ( その2 Windows10をクリーンインストールする )
2015年に購入した「WN891」ですが、2018年以降は、ほとんど使用実績がなくなっていました。その後、Windows10では、2018、2019年と大型のアップデートが実施されており、このマシンレベルとでは大きな隔たりがあるでしょう。これを地道に更新するのは、非常に面倒なので、ここは、クリーンインストールに挑みます。
実験的な意味合いもあるので、DoubleDriverなどで現状使用しているドライバのコピーを取るようなこともやめておきましょう。まったくの新規状態でトライします。
事前準備
とは言っても、単にWindows10を入れただけでは、満足に動かないでしょう。まずは、マウスコンピュータのサイトから情報を仕入れます。
(1) マウスコンピューターのサイトにアクセス
マウスコンピューターのサポートサイトにアクセスします。
ここでは、“WN891のシリアルNO.” 入力を要求されるので、実機の裏にある番号を入力します。
2件の記事が登録されています。
検索結果 (2件)
No タイトル 更新日
1 WN891 Windows10 にアップグレードする方法 2016/02/16
2 WN891 / MPro-P089AP Windows8.1 32bit 用デバイスドライバ 2015/11/17
「1 WN891 Windows10 にアップグレードする方法」を参照
説明されている手順は、下記の3つです。
- (1)BIOSのアップデート
- (2)MSサイトから"Media Creation Tool”をダウンロードして、「このPCを今すぐアップグレードする」を選択し、アップグレードを実行。
- (3)ドライバの適用
「無線LAN」、「Bluetooth」、「傾きセンサー」のドライバをダウンロードして適用。
という順番になっていますが、これは「Windwos8.1からWindows10にアップグレードする方法」ですので、そのまま適用することは出来ません。今回は、クリーンインストールなので、これは参考にとどめ、下記の手順で実行します。
(1)のBIOSアップデートは、やりません。今どきBIOSなんて、PCの起動に使われるだけで、Windows10の動作には何の影響もありません。そもそも、いままで古いBIOSで動いていたのだから、無視して良いでしょう。(2)の"Media Creation Tool”による処理は、後でメディア作成を実行します。ここでは、(3)で示されているドライバ3種をダウンロードしておくだけにとどめます。
終了後、前画面に戻って、
「2 WN891 / MPro-P089AP Windows8.1 32bit 用デバイスドライバ」
にアクセス。ここからWindows8用ドライバをダウンロードしておきましょう。
(2) Media creation toolによるインストールメディアの作成
まず、MSのサイトにアクセス。
MediaCreationTool.exeをダウンロードし、実行します。環境は、Windows10が動いているマシンなら、何でも構いません。当然、USBメモリを装着しておきます。
実行オプションを聞かれますので、「このPCを今すぐアップグレードする」ではなく、「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択します。
つぎに、Windows10の選択画面になります。
ここでは、「このPCにおすすめのオプションを使う」のチェックを外したうえて、必ず”32ビット”を選択します
これで、Windwos10インストール用のUSBメディアが作成されました。
実インストール作業
ここから、実際に”WN891”にWindows10をインストールしていきます。上で作成したUSBメモリを装着し、電源を入れます。
(1) BIOS設定の変更
まずは、BIOSの設定を変更します。
“WN891"では、電源投入後、”Intelのロゴ”が出てくる辺りのタイミングで、”ESC”キーを押すと、設定画面に入れます。このキーボードの”ESC”は、下図のように、3つのキーを同時に押す必要がありますので、事前に確認しておいてください。
BIOSの画面は縦画面になってしまいます。やりづらいですが、PCを横向きにするなりして頑張ってください。
メニュー”BOOT”から、「Boot Option Priorities」まで降りていき、「Boot Option #1」に、先に作成したUSBメディアを設定します。ブランクキーを押すと、上にあがっていくようですなので、一番上に持ってきてください。
終了後、メニューの"Save & Boot”を選択、”Yes"で、インストールを開始します。
(2) Windows10 クリーンインストール
マシンがブートされ、Windows10のインストール画面になりますが、ここからも縦向きでの作業が続きます。
注意点は2つだけ。
必ず、”カスタムインストール”を選択します。
現在あるパーティションは、すべて削除し、空の状態にします。
マウスカーソルを動かすのに苦労しますが、基本的にガイダンスに従っていくだけです。問題なく完了するでしょう。
(3) インストール後の処理
まず、何はともあれ、画面を横向きにします。
設定->システム->ディスプレイ->画面の向き ”横”
これで、なんとか普通に作業ができるようになりました。
ドライバのインストール
デバイス マネージャーでは、不明なデバイスが複数出ているので、「事前準備」でマウスコンピュータからダウンロードしたドライバを適用していきます。
- Windows10用のドライバ、「無線LAN」、「Bluetooth」、「傾きセンサー」を適用。
ただ、これだけでは不十分です。 - Windows8.1用の「Intel」ドライバを適用
マウスコンピューターのWeb上で「①ジェネリック」と表示されているものです。
これは、実行時のダイアログによると、「Intel MRD7 Driver Package PV Release with LED」というものらしい。これを実行すると、途中で画面が勝手に横向き回転して再起動するうえ、「タブレットモード」になって起動する、という面倒なやつですが、これも再起動後「設定」で直しましょう。 - Windows8.1用の「Camera」ドライバを適用
次に「④カメラ」のドライバを適用。これで、デバイスマネージャーから「不明のデバイス」が消えるでしょう。”カメラアプリ”も問題なく使えるようになります。 - Windows8.1用の「傾きセンサー」ドライバを適用
厄介だったのが、「傾きセンサー」。Windows10用のドライバーでは、「回転をオフ」にすると、画面回転はしますが、90度ずれてしまいます。試しに、Windows8用の「②傾きセンサー」を適用すると、ノーマルに動いてしまいました。このあたりはよくわかりません。 - wifiはインストール時から使えていましたし、Bluetoothも問題なく接続できます。
以上の作業で、”WN891”にWindows10をクリーンインストール、使えるレベルまで持って来ることができました。
次回は、実行環境をチューニングしてみましょう。