EQMM 1960/5 No.47

後半の作品に救われた。

題名 作者 評点 コメント
実験室の悪魔 ケム・ベネット 4.0 オチがわかりません。
ソホ街の夜 フランク・スウィナトン 7.0 雰囲気がいい。
四辻の出会い ドロシー・ソールズベリ・デイヴィス 3.0 つまらん話を長々と。
証拠書類 C・S・フォレスター 5.0 予想通りの展開
その手はくわない ライアム・ベック 5.0 つまらない結末
韻を踏んだ犯罪 ロバート・ブロック 7.5 さすがに読ませる。作中の韻を踏んだ作品名が妙におかしい。
霧の夜の二輪馬車 バリイ・ペロウン 7.0 好きな作家。少し展開がスッキリしないが、雰囲気が良い。
強襲戦術 ヘレン・マクロイ 6.5 犯人はすぐわかる。心理分析めいた説明もしっくりこない。
ボクのホームズ伯父さん ヒュー・ペンティコースト 7.0 謎はすぐわかるが、楽しい設定。
おれをクビにできない フランク・グルーバー 7.0 後味の良い話だ。
隣の椅子(19) 有馬頼義 この連載もいつまで続くのだろう。
バック・シート 中村真一郎 87分署の話
紙上殺人現場(その五) 大井広介
EQMM翻訳紳士録<2> PON 田中小実昌氏
ミステリラウンジ(3) 扇谷正造 E・S・ガードナーと吉川英治氏
ミステリニューウェイブ Sin 二千五百万部売りつくしたカーター・ブラウン
知られざるガードナー 新庄哲夫 百巻目のメイスン物を記念しての文章
TVミステリ分布図 「今月から、TVミステリ専門の本棚が登場しました」とある。
東京三面鏡(1) 青木雨彦 事件記者日記 面白くなさそうだ。
探偵小説風物誌 中内正利
表紙 クロード・岡本
カット 野口久光・昆野勝
ページ 144ページ
定価 100円 地方103円

「TVミステリ分布図」にこの時代にやっていたミステリ番組の一覧があるのだが、なんと週間に23番組もあった模様。
視聴率も出ている。35年1月のもの(前が東京、後ろが大阪)では、下記がベスト3。

  1. ダイヤル110番 NTV 42.8 YTV 31.8
  2. 事件記者 NHK 36.6 23.3
  3. モーガン警部 NTV 35.6 YTV 33.6

「事件記者」は知っているが、後の2つは知らないなあ。しかし、すごい視聴率ですね。
前号で取り上げた「クラボウミステリー影」は、NET 5.4 MBS 7.1で最下位。ふるいません。