EQMM 2023/06 No.4 EQMM作家別作品リスト(チ〜)

作者 題名 評点 コメント
ピーター・チェイニイ びろうどジョニー 6.0 過去の殺人を追う刑事と友人に罪をなすりつけようとする男女。年代設定が鍵だったのか。 1963-09-087
協力の問題 6.5 宝石横領事件に乗り込む私立探偵カラハン。出来すぎの展開だが、楽しく読める。 1963-11-089
甘い殺人 6.0 酷評された詩人の相談に乗った男が語る奇妙な昔話。筋書きは見当がついてしまう。 1964-02-092
遅すぎた行動 4.0 筋書きが最初からまるみえ。 1964-03-093
危険なランデヴー 6.5 小品ながら、ちょっとした意外性もあって悪くない。 1964-06-096
愛と盗み 8.0 昔の偽装結構をネタにゆすられた女は探偵に調停を依頼する。よく出来た展開で、後味もよい。 1964-09-099
借りはかえす 7.0 離婚調査を完了した私立探偵の元に、夫から買収の誘いがくる。ラストのヒネリが面白い。 1964-12-102
G・K・チェスタートン 白柱荘の殺人 8.0 再読だったのが残念。犯人の設定が面白い。 1957-08-014
チャールズ・B・チャイルド 殺人模様 6.0 舞台をバグダッドに持ってきたわりにはエキゾチズムを感じない平凡作。 1957-11-017
レイモンド・チャンドラー ヌーン街で拾ったもの 4.0 何というつまらない話だ。 1960-10-052
殺しに鵜のまねは通用しない 4.0 古臭くてつまらんギャング小説。 1961-01-055
二人の作家 4.0 正直言って、どこが面白いのかわからない。 1962-06-072
ビンゴ教授の嗅ぎ薬 5.0 いわゆる透明人間物。中盤が少し長すぎて冗漫。 1963-04-082
ベイ・シティ・ブルース 6.0 事件が少し複雑すぎるのでついていくのに精一杯。そのせいで、ラストの意外性が効いていない。 1964-10-100
マーロウ最後の事件 6.0 組織を抜けたい男がマーロウのもとにやってくる。男を無事に逃したマーロウだったが..。筋書きは読めてしまう。 1965-06-109
カーテン 7.5 さすがチャンドラー、風格を感じるハードボイルド短編。犯人の設定も面白い。 1965-09-112
レスリー・チャータリス 贋金つくり 6.0 ちょっとしたコンゲームと、その裏を書くセイント。 1957-05-011
神の矢 7.0 舞台設定は面白いが、謎は今ひとつ。 1958-05-023
棄て罠 7.0 セイントの策略は予想できるが、思わずニヤリとさせる作品。悪くない。 1958-09-027
クォーター・デッキ・クラブ 6.5 良いテンポで進む職人芸。ちょっとした意外性もいい。 1961-07-061
セイント闇に溺れる 6.5 夢を見ているという男がセイントの山荘に転がり込んでくる。謎の美女と彼らを追う男たち。不思議なお伽噺だが悪くない。 1965-06-109
セイントと因業家主 5.0 セイントが計略で家主を陥れるだけの話で、底が浅い。 1965-09-112
ジョン・チーヴァー 非常識なラジオ 6.0 ラジオからよその有様が聞こえてくるという設定は面白いが、ラストがまとまらない。 1963-10-088
マット・テイラー 新聞の力 7.0 殺人の目撃者が犯人に一杯食わせる方法が面白い。 1962-02-068
くたびれもうけ 6.0 仮装パーティのスリを捕まえる警官のご活躍。他愛ない話だが、妙におかしい。 1964-03-093
カーター・ディクスン 魔の森の家 9.0 三読目だろうが、これは名作です。伏線の張り方がすごいし、最後のHMのセリフも余韻を残す。クイーンの解説もよい。会話文が『』になっているのは訳者乱歩の指定らしい。どういう意図なのだろう。 1956-07-001
奇蹟を解く男 8.0 密室トリックはつまらないが、H.Mが出てくるだけで楽しい。嫌味なばあさんを書かせると一級品だ。 1957-01-007
見えぬ手の殺人 6.0 カーにしてはあっさりとした展開で、盛り上がらない。 1959-03-033
チャールズ・ディケンズ 追いつめられて 6.5 古めかしい展開で、今ひとつラストが生きていない。 1956-09-003
モニカ・ディケンズ 海はさし招く 5.0 かつらにまつわるショートショート。オチは今ひとつ。 1965-12-115
ミリアム・アレン・ディフォード 死手譲渡 6.5 最後の趣向は少し面白い。 1958-09-027
探しだされ読まれるために 5.0 暗いクライムストーリは好みでない。 1959-10-040
ドロシー・ソールズベリ・デイヴィス 春のあらし 2.0 つまらん、長い、退屈。とりえがない。 1958-03-021
スイート・ウイリアム 4.0 予想通りつまらない。 1958-08-026
生まれながらの殺人者 4.0 何を読んでもつまらない作家である。 1959-02-032
子供ごころ 7.0 ラストは凄みがある。この作家を見直しました。 1960-02-044
四辻の出会い 3.0 つまらん話を長々と。 1960-05-047
捉われた魂 3.0 人間関係が複雑で話を追うのに苦労する。結局、変な女を書きたかっただけなのか。 1963-06-084
紫色の風景画 5.0 火事のドサクサに美術館からモネを持ち出した女。ラストがつまらない。 1965-01-103
エイブラム・デイヴィッドスン 聖者 7.0 原住民の叡智がうんだ皮肉な結末が面白い。 1959-04-034
君は未だ汚れなき花嫁 4.0 どこが面白いんだ。 1959-07-037
お守りの値段 5.0 オチがわかりにくいが、第一大戦の発端を暗示しているのかな。 1964-04-094
エイヴラム・デイヴィッドスン 物は証言できない 7.5 時代背景とラストがうまくマッチしている。 1958-07-025
前奏曲の創作者 7.0 ラストのひねりが面白い。 1960-11-053
ドヤ街の人々 4.0 暗くて辛気臭い話。 1961-04-058
エジプトからきた旅人 2.0 何が書きたいのかわからん。つまらない話。 1962-02-068
ラホーア兵営事件 6.5 何が謎なのか筋が取りづらい話なのだが、ラストでうまくまとめている。 1962-10-076
拳銃 2.0 何というつまらない話。 1964-11-101
聖なる井戸 6.0 あらゆる土地を世俗的な観光地としてしまうジャーナリスト。予想通りの結末。 1965-12-115
リチャード・デミング 流れ弾 7.0 ラストが効いている。 1958-12-030
未解決事件簿 6.5 ちょっとした趣向で面白くは読める。 1959-12-042
追いつめられた男 7.0 定型B級ハードボイルド中編。サラッと読めます。 1964-09-099
殺人会社 8.0 殺人会社に潜入したFBI捜査官。ラストのちょと意外な展開まで読ませる。 1964-12-102
信用第一 6.5 知人の女房殺しを請け負った男。題名が効いている。 1965-07-110
二種類の殺し 6.5 悪党同士を噛み合わせて上前をはねる主人公。よくある通俗物だが楽しく読める。 1965-09-112
エド・デュモント サーストン氏よ、ありがとう 6.0 売れない画家は著名な画商に会うために、彼の肖像画を描く。ラストは悪くないが、もう一捻りほしい。 1965-01-103
トマス・B・デューイ 肉体の荊 6.5 この作品は長編の原型なのかもしれないが、人物像の書き込み不足でラストの展開が生きていないのが残念。 1964-01-091
ゆえに問うなかれ 4.0 辛気臭く宗教めいた話。 1965-04-106
真夏の夜の疑惑 5.0 他愛のない話だが、後味は悪くない。 1965-09-112
ロバート・トゥーイ 死を呼ぶトラブル 5.0 逃亡者を殺して金を巻き上げようとする男は、予想外の罠に陥る。あまり面白くない。 1965-09-112
マーク・トウェイン 偉大なるフランス式決闘 6.0 皮肉な結末は笑わせる。 1961-10-064
絶体絶命 6.5 とんでもないはめに陥った主人公のおかしさと、結末を読者に考えさせるというなかなかの趣向。 1962-03-069
ディラン・トマス 二階の老婆 3.0 これまたよくわからないショートショート。ただ不気味なだけで取り柄がない。 1963-06-084
ローレンス・トリート 獲物のL 5.0 警察小説の老舗らしいが、あまり魅力を感じない 1964-11-101
殺人(ホミサイド)のH 7.0 同乗者が失踪したと申し立てる女。短い中で少し意外な展開が効いている。 1965-02-104
レフ・トルストイ 正義の必要経費 5.0 文豪が書いたコントというだけ。 1963-11-089
ロジャー・トーリー 大棚ざらえ 2.0 とても読むに耐えない。 1965-01-103
リリアン・デ・ラ・トーレ 名提琴のゆくえ 7.0 人物など舞台設定で読ませる。謎解きは今ひとつ。 1958-11-029
マーク・ヴァン・ドーレン おふくろ 4.0 つまらない 1958-07-025
エイプリル・フール 7.0 奇妙な設定と謎解きがそれなりにマッチしている。 1959-05-035
地下に潜った男 3.0 こんな文学崩れは苦痛以外なにものでもない。この号、ここまでひどすぎる。 1959-12-042
バーニイ・ナグラー ひのき舞台 5.0 つまらないボクシング小説。 1964-02-092
オグデン・ナッシュ 3Dクラブ 4.0 話がわからん。 1958-07-025
食うか食われるか 5.0 意味が分からない。 1959-03-033
トーマ・ナルスジャック メグレほとんど最後の事件 6.0 後半の展開が少し急で、まとまらない。 1961-03-057
赤い蘭 4.0 レベルの低い贋作。 1961-06-060
ルパンの発狂 8.0 ルパンの初期短篇を思わせる展開で読ませる。意外性も悪くない。おまけに保篠龍緒調の総ルビ旧カナの訳という趣向も楽しい。 1961-11-065
雄牛殺人事件 5.0 贋作が本物を上回るわけがない。このシリーズの意味がよくわからん。 1963-05-083
アラン・E・ナース 白いマスクの男 6.5 真相はすぐ見当がつくが、好感が持てる作品。 1959-04-034
心の扉 3.0 長くて、なんのひねりもないつまらん話。 1959-11-041
ニュートン・ニューカーク 探偵商買ことはじめ 6.0 ちょっとした小話。 1962-08-074
フレデリック・ニーベル 干し草のなかの針 8.0 街に越してきた夫妻の自宅に殺人を予告する電話が。ストーリー展開にも緊張感があるし、動機も面白い。 1963-02-080
カタをつけろ(2) 5.5 タフな私立探偵物。ブラックマスクに載ったらしいが、後半が盛り上がらない。 1963-04-082
赤いわな 7.0 快調な活劇。主人公の正義感が良い。 1963-06-084
ナイジェル・ニール 5.0 沼の不気味さが印象に残るが、それだけ。 1964-04-094
ヘレン・ニールスン だれか助けて 6.5 暗い話だが、最後のひねりは面白い。 1959-11-041
兇悪犯 6.5 展開は平凡だが、後味が良い話。 1960-02-044
刑事の休日 6.0 事件そのものは面白くないが、オチには苦笑する。 1961-12-066
自白 6.0 自動車事故の巻き込まれた少年の話。昔はこんなに酔っ払い運転が多かったのか。 1962-04-070
望みのない事件 5.0 展開がゴタゴタしていて、話がうまくつかめない。 1962-12-078
死のシーン 6.0 過去の栄光に浸る一家に入り込んだ男の末路は..。まあ、予想通りでした。 1963-09-087
ガイ・ネドモン 対話 5.0 アイデイアは買う。 1959-03-033
エミリイ・ネフ 恋愛スポーツマン 4.0 ありふれた趣向でつまらない話。 1961-09-063
フレデリック・ネベル 死ぬには若すぎる 5.0 定型的で出来のあまり良くないB級ハードボイルド。 1962-05-071
ヘンリイ・ネベル ついてきてごらん 4.0 つまらない。 1957-07-013
ドン・ノウルトン 「沈黙」売ります 6.5 スレッサーばりの展開だが、ラストは少し説得力に欠ける。 1961-07-061
パトリシア・ノウルトン 衣裳戸棚にいた男 6.0 オチはくすっとさせる。 1960-11-053
スターリング・ノエル スターリンを殺した男 1.0 あまりにつまらないので、途中でやめました。はじめての経験ですね。 1963-07-085
スパイは醜悪に死ぬ 後篇 3.0 何の緊張感もないアクション物。長編分載によくこんな作品を選んだな。 1965-08-111
チャールズ・ノーマン 単純な裁き 3.0 つまらない話。 1965-11-114
ドン・ノールトン いちばん奥の部屋 5.0 つまらない話。 1961-10-064
法のあり方 7.5 堅物の判事が思いもかけぬ冒険をするはめになる、後味も良く楽しい話。 1962-09-075
キュリアス・クイント 8.0 老いた魔術師は自らの死を好事家クラブの課題に残すのだが..。よく出来た設定に感心した。 1963-02-080
悪魔からの電話 7.5 隣人の銀行員は妻殺しなのか。男の吝嗇ぶりと、クスリと笑ってしまうラストまでうまくまとまっている。 1965-12-115
パトリシア・ハイスミス 趣味はスリル 4.0 平凡な展開でひねりもなし。とりえもなし。 1961-02-056
すっぽん 3.0 母親が買ってきたスッポンに執着する少年。暗くて後味が悪い。 1963-02-080
完全なアリバイ 6.0 恋敵を射殺した男だったが、ひょんなことからアリバイが成立する。ラストが今ひとつ。 1963-04-082
ミセス・アフトンの嘆き 6.0 夫の診察を依頼する上品な夫人に惹かれた医師だったが..。予想通りの結末。 1963-06-084
もう一つの橋 5.0 妻子を亡くした傷心の男はイタリヤである少年に出会う。ラストが突発的でよくわからない。 1965-10-113
ジェフリー・ハウスホールド 樽を空けろ 7.0 暗示的な結末が面白い。 1957-05-011
タブー 7.0 少しゾッとするオチがいい。 1961-06-060
礼節をもって死す 2.0 全くつまらない話。 1961-08-062
ロイ・ハギンス 女豹 最終回 サンセット77 5.0 5、60年代定型ハードボイルドスタイルで話は進むが、盛り上がりに乏しく退屈する。(注1) 1962-05-071
闇の中の男 7.5 妻の車で焼死体が発見されたことを知らされた男は、必死に真相を探る。いいリズムで一気に読ませるが、後半少しもたつくのが残念。 1963-06-084
死は雲雀にのって 8.0 サンセット77物。妻か不倫相手の男が自分を狙っているという男の依頼で、共にヨットに乗り込んだベイリー。最後まで読ませます。 1964-09-099
ダシエル・ハメット 紳士強盗イッチイ 3.0 なんてつまらん話だ。 1959-10-040
ダシール・ハメット 雇われ探偵 6.5 不思議な展開が新鮮だったのかもしれぬ 1956-07-001
二本のするどいナイフ 7.5 ハメットは展開が速いので、油断すると筋を追うのが難しい。 1957-01-007
1時間 6.5 オプが今ひとつ格好が良くない。 1959-08-038
死体置場 6.5 ちょっと難しいオチだな。今なら違う場所になったかな。 1959-11-041
ついている時には 5.5 少し長くて中盤が退屈。ラストは笑ってしまう。 1960-04-046
暗闇の黒帽子 5.0 短い枚数にストーリーを詰め込み過ぎ。 1960-07-049
血の報酬 第一部 大きな女 2.0 ごたごたしていて、騒々しいだけ。何というつまらない話だ。読み切るのに苦労した。 1961-04-058
血の報酬 第二部 小柄な老人 2.0 ひたすら耐えた。 1961-05-059
不調和のイメージ 6.0 素人詩人探偵が銀行強盗を推理する話。ハメットらしからぬ本格物である。未掲載の習作をEQが買い取ったらしい。 1961-07-061
ああ、兄貴 5.0 まとまりの悪いボクシング物。 1962-04-070
夜陰 4.0 このオチは事前に知らないとわからないだろう。 1964-03-093
夜の銃声 6.0 発砲事件のあった一家に入り込んだオプ。平凡な出来。 1964-06-096
放火罪および… 7.5 放火を巡る陰謀を洗い出すオプ。短い中にヒネリもあって、よく出来ている。 1964-12-102
うろつくシャム人 4.0 話がゴタゴタしていて筋が取り難い。 1965-01-103
ダン・オダムズを殺した男 4.0 題名通りの話で何のひねりもなくつまらないだけ。 1965-09-112
ハーバート・ハリス リディアの墓 7.0 肺病病みの妻を殺した男の前に意外な結末が。ショート・ショートの見本のような作品。 1964-03-093
アーネスト・ハリスン 子守り 7.5 見開き2ページなのだが、ラストはちょっと驚いた。 1960-07-049
マイクル・ハリスン 消えた財宝 「かつて未刊行」のC・オーギュスト・デュパンの物語 6.0 デュパン物の贋作。謎解きがぱっとしない。 1965-08-111
マイケル・ハリスン フルトン文書の謎 ーC・オーギュスト・デュパン“未発表”事件簿よりー 6.0 デュパンの贋作二作目かな。平凡な出来。 1965-12-115
ブレット・ハリディ 逃亡犯罪人引渡し法 7.5 特殊な舞台をベースに読ませる話。ラストは今ひとつかな。 1958-11-029
二度目の蜜月 6.5 悪くない構成だが、筋書きが読めてしまう。 1959-10-040
大立物 7.5 独特の語り口で展開される物語が良い。 1960-10-052
死の払い戻し 5.5 シェーン物の事実上初紹介にしては、あまり面白くない。ポケミス発売の景気付けにはならなかったね。 1961-04-058
数枚の銀貨 7.5 メキシコを舞台に、傲慢なアメリカ人の末路が達者な語り口で進められる。ニヤッとさせるラストも良い。 1962-01-067
死人の日記 7.5 一気に読ませる展開と意外性のあるラスト。さすが職人ハリデイである。 1962-11-077
コニャックの味 7.0 高級酒の隠匿事件に巻き込まれたシェーン。例によって良いリズムで話は進む。 1963-02-080
ブレット・ハリデイ 百万ドルの動機 6.0 題名が派手な割には平凡な話。 1962-02-068
リチャード・ハル 語るに落ちる 6.0 言葉尻を捕らえただけだ。 1958-02-020
誘導訊問 5.0 言葉尻を捕まえただけ。 1961-10-064
トマス・W・ハンシュー 首のない男 7.0 趣向が面白い。 1958-02-020
空家の殺人 4.0 話が変に複雑でわけがわからない。 1962-07-073
エヴァン・ハンター ボロいもうけ 6.0 詐欺の手法は面白いが結末は平凡。 1961-01-055
ロバート・ハーディン シン・シン刑務所を脱獄する法 6.5 脱獄を諦め仮出所を狙う計画変更をした男が、なかなか面白い。 1965-05-107
H・F・ハード 名探偵・合衆国大統領 4.0 SF崩れのつまらない話。 1958-12-030
アントニー・バウチャー 殺人アンコール 6.5 悪くはないが、平凡な展開。 1958-12-030
パール・バック 身代金 8.0 期待していなかったが、最後まで一気に読ます筆力がすごい。 1957-04-010
ウイリアム・E・バレット 誰も信じてくれない 5.0 妙な物質を発見した化学者の話だが、ラストにひねりもなく陳腐な出来に終わったのが惜しい。 1962-11-077
リチャード・F・バレット トラブルをよぶ金髪 6.0 話は単純だが、警官にバレエというのが笑う。 1959-08-038
リチャード・バンクス ロボット殺し 3.0 ロボット物なのだが、何というつまらなさ。 1963-03-081
スティーヴン・バー 信じられない話 6.0 うまい話のはめられた男の話だが、オチが今ひとつしっくりこない。 1964-11-101
アントニー・バークリー 帽子の女 6.0 大した話ではないが、後味は良い。 1957-09-015
ハリー・バーネット シャンゼリゼの女スリ 3.0 パリでスリの被害にあった女の話。展開が特にないのにダラダラ長い。 1965-10-113
ホウィット・バーネット 大仮装舞踏会の夜 3.0 スペインで暴漢に襲われた男の幻想譚。つまらない。 1965-10-113
ロバート・L・パイク 猫の目 6.0 交通事故を装った殺人を暴く警察物。平凡な出来。 1964-05-095
タルミジ・パウエル 誰かが悲しんでくれる 7.5 殺された女の身元をあたる二人組の刑事。ハードな男の人情には迫るものがある。パウエルって、こんなうまい作家だったのか。 1963-04-082
天候回復 7.0 女の凍った死体を湖から取り出したと保安官に告白する老人。ラストのひねりが面白い。 1964-03-093
拝啓ロンリイハートさま 6.0 老人に対する女性の手紙だけで綴った話。展開は予想できます。 1964-04-094
Q・パトリック 11才の証言 8.0 語り口と意外性で読ませる。 1957-03-009
ルウシイの初恋 6.0 予想通りの展開。 1957-10-016
鳩の好きな女 6.5 ちょっとラストが今ひとつ盛り上がらない。 1958-01-019
汝は見たまう神なり 6.0 少し間抜けな主人公が哀しい。 1959-01-031
土曜の夜の殺人 6.5 筋書きはわかるが、楽しい小品。 1959-12-042
他人の毒薬 8.0 医師の毒殺事件を追うヒロイン。後半の展開はサスペンスフルだ。 1961-08-062
エドガー・パングボーン 歌う杖 4.0 原始を舞台にしただけがとりえ。 1958-07-025
にやおうん 2.0 なんだこりゃ 1958-10-028
完全なる論理 5.0 妻殺しで死刑を宣告された男の無罪を訴える男。よくある設定だし、ラストが決まらない。 1963-02-080
スチュアート・パーマー 十二の紫水晶 6.5 もう少しひねりがほしい。 1956-09-003
スペインの伊達男 8.5 中盤の展開から犯人の正体まで、良く出来ている。 1957-03-009
緑の氷 7.0 速い展開で楽しく読める。 1957-10-016
縁起でもないお芝居 6.5 少し長すぎるが、楽しく読める。 1958-04-022
一生懸命やりまショウ 6.5 単純なプロットだが、おなじみのメンバーで楽しく読める。 1958-10-028
指紋は偽らず 6.5 少し筋立てが複雑。指紋トリックは笑うが、見破られたら致命的だね。 1961-07-061
シルビアはだれ? 5.0 思わさぶりな展開だけで腰砕け。 1961-12-066
ミス・ウィザーズの復活 6.0 ダンス教師の失踪事件を追うミス・ウィザーズ。謎がすっきりしない。 1964-11-101
ドロシイ・B・ヒューズ 荘園の殺人 3.0 作者のひとりよがりに話が進むだけ。内容が理解できない。 1965-10-113
ジェームズ・ヒルトン 100パーセント・プラン 7.0 語り口が旨い。ラストは少し陳腐かな。 1956-11-005
木槌 4.0 何の意外性もないつまらん話。 1957-08-014
蝙蝠の王 6.0 ちょっとした奇談というところ。 1957-12-018
L・J・ビーストン 自供書売ります 6.5 少し作り過ぎなので、結末が予想できる。 1957-04-010
興奮クラブ 6.0 相変わらずの展開。一作読めば予想できる。 1958-07-025
ラヴデイの打ち明け話 7.5 これは面白く読めた。 1959-02-032
闇を這う手 5.0 ビーストンにしてはひねりがないな。 1960-10-052
L・E・ビーニイ 路上の出来事 6.5 ドレスに憧れる少女は脱走者に拘束される。ラストの行動が面白い。 1964-01-091
村の物語(1) 市の立つ日 5.0 働き者の女が夫殺害に至るだけの話なのだが、これは序章なのかな。よくわからない。 1964-02-092
指きりげんまん 村の物語(2) 3.0 気持ちの悪い話。これがシリーズとは品性を疑う。 1964-04-094
女の泣き声 村の物語(Ⅲ) 3.0 何が書きたいのか全く理解できない。これをシリーズで掲載する編集者は、さらに理解できない。 1964-07-097
小春びより 5.0 後味の悪い残酷な話。 1965-06-109
罪の報い 4.0 脱獄した死刑囚を匿う少年。なんのひねりもないラスト、平板な展開。 1965-08-111
ジュリアス・ファースト わが友・マートン 4.0 幽霊にとりつかれた男の話だが、くどい上にラストがつまらない。 1964-07-097
スティーヴ・フィッシャー 幸運な刑事 4.0 まるで面白くない。訳者は杉山季実子、小泉喜美子かな。 1957-11-017
クリスマスが来たら 6.5 意外性を狙ったのだろうが、ちょっと不自然。 1957-12-018
さよなら、ハナ 4.0 何が書きたいのかよくわからん。 1960-08-050
陽は昇らず 7.5 物悲しい話である。大戦下の上海を舞台にしたオチも効いている。 1960-10-052
ブルーノ・フィッシャー 抜けめない奴 7.5 友人の妻を借金取りから救おうとした男の話。ちょっとした捻りのあるラストまで、うまくまとまっている。 1962-04-070
ロバート・L・フィッシュ アダム爆弾の怪 8.0 笑ってしまうのが躊躇うような内容だが、これほど大規模なパロディはないな。 1963-10-088
アスコット・タイ事件 6.0 英文のまま残した訳は説明不足。このままではわからない。 1963-10-088
誘拐された王子 8.0 推理のやり取りから始まって、陳腐な誘拐事件がしっかり収まってしまうまでが見事。 1963-10-088
奇妙な手紙事件 6.0 今度はヘタに訳したので、オチがわかりにくくなってしまった。 1963-10-088
ダブルおばけの秘密 7.0 これはわかりやすいギャグでしたね。 1963-10-088
赤毛の巨人 6.0 毎度おなじみのホームズ物パロディ。今回のオチは今ひとつ。 1964-05-095
黒眼鏡の楽団 6.5 シュロック・ホームズ物。あまり切れ味は良くないな。 1964-07-097
罠に落ちたドラマー 6.0 シュロック・ホームズ物。この筋書きは翻訳不能だな。 1965-06-109
ねものがたり 5.0 娘に話を聞かせる父親。オチがよくわからない。 1965-07-110
F・S・フィッツジェラルド 舞踏会 5.0 文豪が書いたという以外にとりえはない。 1957-12-018
レーモンド事件の秘密 4.0 フィッツジェラルド13才の時の作品らしい。習作でしょう。 1961-04-058
ジャック・フィニイ 未亡人ポーチ 6.5 面白い展開。題名が効いてくる。 1960-06-048
殺人のルール 7.5 素人探偵アニーの変な推理が楽しい。 1961-09-063
ポール・W・フェアマン 海亀レース 4.0 つまらんホームドラマのようだ。 1960-03-045
慧眼のウォーリイ 6.0 構成は面白いが、ラストのオチが今ひとつ。 1961-10-064
ウォーリイと同窓会 6.0 手紙のやり取りの展開は面白いが、ラストが今ひとつ。 1962-05-071
どこまでも紳士 4.0 筋書きがミエミエのクライム・ストーリー。 1965-02-104
ウイリアム・フェイ 金に見放されるとき 5.0 ありふれた展開。 1959-06-036
さよなら、ケネディ 6.5 ご都合主義の展開だが、読者を安心させる結末は悪くない。 1962-01-067
野心家刑事 8.0 町内に敵だらけの刑事が挑む殺人事件。ラストは少し出来すぎだが、意外な展開が面白い。 1962-08-074
ヘロー、ジョー 3.0 つまらないボクシング小説。 1964-01-091
判事は英雄だった 7.0 かつて暴漢を撃退した判事に新しい事件が襲いかかる。清々しいラストが良い。 1965-04-106
初めての殺人 6.0 強盗犯を射殺し、その正否に疑心暗鬼となったた刑事は、男の正体を探る。悪くない出来。 1965-11-114
マイクル・フェッシャー 壜づめの妻 7.0 妙におかしい話。もう少しギャグを膨らましたら傑作になったかもしれない。 1958-02-020
真夜中の絞首刑 7.0 無罪を信じる所長は、死刑執行を止めようと必死に行動する。いささか決め手が弱いが面白く読める。 1962-12-078
リー・フォスター 編集長は危険な稼業 7.5 夫を殴り殺した女は愛人の弁護士を呼んで状況を説明するのだが..。オチが笑えます。 1965-04-106
C・S・フォレスター 希望を実現した男 6.5 アイデアは良いのにラストが今ひとつ。もう少しうまくできなかったか。 1958-11-029
証拠書類 5.0 予想通りの展開 1960-05-047
ウイリアム・フォークナー 獵犬 5.0 何が言いたいのかわからん。 1958-03-021
コーリイ・フォード 酒場の男 7.0 見開きのショートショートだが、ちょっとしたオチが面白い。 1964-07-097
ジャック・フットレル 思考機械 5.5 いかにもクラッシクな展開。論理性に乏しく、いきあたりばったりである。 1959-06-036
トマス・フラナガン アデスタを吹く冷たい風 8.0 テナント大佐の人物像と暗いムードが良い。 1958-06-024
良心の問題 5.0 筋がよくわからなかった。 1958-07-025
うまくいつたようだわね 7.0 女に乗せられていく弁護士が面白い。 1958-10-028
玉を懐いて罪あり 8.5 これは見事な出来。舞台設定がまず良いし、趣向も面白い。 1958-11-029
獅子のたてがみ 8.0 ストーリー展開とラストの捻りが見事。 1958-12-030
もし君が陪審員なら 7.5 奇妙な動機に皮肉な結末。この作家は筆力がある。 1959-11-041
国のしきたり 8.0 やはりフラナガンは読ませる。密輸のからくりも考えられている。 1961-08-062
パット・フランク 銀貨一枚 7.0 短い作品だが後味が良い。 1959-08-038
落着きはらった男 4.0 妻殺しのアリバイ作りも、それが見破られる展開も杜撰すぎる。 1964-09-099
ウイリアム・フランシス 消音 5.5 ちょっとしたことから犯行が露見する。それだけの話。 1963-09-087
R・オースチン・フリーマン パーシヴァル・ブランドの替え玉 5.0 いくら何でもこれはごまかせないでしょう。 1958-04-022
スティーヴ・フレイジー 追うものと追われるもの 6.0 力作だが、現代にはもっと面白いものがたくさんある。 1958-01-019
オバディアの遺産 4.0 後半の展開がくどくてつまらない。 1961-08-062
イアン・フレミング 女王陛下の007号 第4回 最終回 4.0 荒唐無稽の陰謀と、退屈な展開を長々と読まされました。 1963-11-089
007号の商略 4.0 オークションからソ連のスパイを突き止めるだけの話。 1964-06-096
007号は二度死ぬ(3) 完結篇 4.0 日本が舞台。前半はボンドとタイガー田中の弥次喜多道中、後半は桃太郎の鬼退治かな。時々笑えるのが救いです。 1964-09-099
007号 黄金の銃をもつ男 後篇 3.0 よくこんなつまらん話を長々と書くよなあ。 1965-05-107
007号/ベルリンの脱出 3.0 007もこれで終わり。 1965-07-110
イァ*・フレ*ン* 007号/マカオの冒険 3.0 全くつまらない出来。 1965-05-108
フレッチャー・フローラ 追われて 5.5 少し嫌味だ。 1958-09-027
焦熱地帯 6.0 生ぬるいビールは拷問だな。 1959-08-038
過ぎ去りし日々 5.0 ラストの展開が肩すかしでがっかり。 1961-11-065
いかにして? いつ? だれが? 6.5 この作者にしては珍しいパズラー。毒殺トリックが面白い。 1965-01-103
マーガレット・ペイジ・フード 緑の雑草 5.5 舞台は面白いが、平凡な出来。 1958-08-026
早く起こすよ 3.0 こんな作品載せるなよ。 1959-02-032
フ*ミ*グ 007/アリゲーター 4.0 こんなパロディが出るくらいの人気だったわけですか。 1965-05-108