2019-12-15 1970年代を回想しながら、横浜中区の古本屋を歩く

高校、大学時代によく通った「横浜中区の古本屋」を70年台を回想しながら歩いてみることにしました。このあたりを歩くのも数十年ぶりなので、懐かしい限りです。
手元には、2冊の古本屋地図があるので、これも参考にしたいと思っています。
(左)古本屋地図1978年 (右)古本屋地図1998年

古本屋地図1978年 古本屋地図1998年

始まりは、京急黄金町駅から

実はこの前に、昔住んでいた「汐見台」というところを探訪しておりました。磯子駅で降りて、高台にある汐見台を経由、上大岡駅まで徒歩で約5キロの行程をこなし、京浜急行で「黄金町」に下車します。ここから「横浜中区の古本屋を歩く」の巻、始まりです。

70年代の黄金町といえば、あまり上品な街ではなかったですね。まあ、かつての青線街、昭和30年代には、「横浜のシャブ中といえば黄金町」とまで言われていましたから。今はそんなこともないでしょう。

黄金町付近

黄金町の「博文堂書店」

黄金町駅を出て、右手に曲がり、大岡川を渡ると伊勢崎通りにぶつかります。
ここを左に曲がると「博文堂書店」があります。この店はわたしの高校時代からありました。
それどころか、Webサイト伊勢佐木町には古書店が多いの? - [はまれぽ.com]によると、なんと大正時代からあるというからすごい。初めて行った時、古書の価格が5円刻みだったのに驚いたことを思い出しました。

博文堂書店

残念ながら、今日はシャッターが閉まっています。いまも営業しているのでしょうか。

阪東橋近辺

今来た道を少し戻って国道に出ると、「阪東橋」バス停があります。この周辺には、古書店が数店あったような気がします。

阪東橋のバス停

いまも「誠和堂書店」がやっていました。

誠和堂書店

この店は左右に大きな本棚があり、その前に平積みのテーブルがあって、そこに所狭しとエロ本が並んでいたものです。少し中を覗いてみましたが、構成は変わっていないようです。
しかし、1970年代に比べると需要も小さくなったでしょうね。あれからビニ本、ビデオと来て、いまやネットで何でも見られる時代ですから。高校時代は少し入りにくかった店ですが、左右の本棚には結構面白い本があった気もします。

伊勢佐木町通りへ

曙町のバス停前にも1軒あった記憶がありますが、今はなにもないようなので、このあたりから国道沿いから伊勢佐木町通りに入ってみます。

1970年代には、この通りに古本屋は1軒もなかったはずです。ところが、1998年の古本地図でこのあたりを見ると、こんな状態。

1998年古本屋地図 横浜中区

80年以降にいろいろな店が進出してきたのかなあ。
こちらの店も1998年の古本地図に出ています。この先にはブックオフもできたのですね。

川崎書房

野毛方向へ向かう

関内駅の手前で右手に曲がり、野毛を目指します。この通りの左側、大岡川の手前には「書房花咲」があり、時々面白い本が出ていました。「宝石」の創刊号や、初期の別冊宝石を買ったのもここでした。全部なくなりましたけど(笑)。
香山滋「月ぞ悪魔」や、本間田麻譽「罪な指」を見難い活字で読んだことはよく覚えています。

(野毛の古本屋 1978年)

1978年古本屋地図 野毛

きれいになった大岡川に驚く

しかし、ドブ川だったこの川に、

なんと、水鳥が泳いでいるぞ。

大岡川

昔は廃船しか浮かんでいなくて、異臭漂う環境でした。やはり日本はきれいになっていますよ。関係者の努力には頭が下がります。

大岡川を渡る

友愛堂などがあった通り

橋をわたって、右手の通りには、左に2軒、「友愛堂」、古本地図によると「書房花咲」とは姉妹店らしい。もう一軒は、「一才堂」。「宝石」が大量に出たり、面白い店だったですね。惜しかったのは、「マンハント」揃いが7000円出ていたのを見逃したこと。この雑誌は、すでに20冊以上持っていたので、躊躇してしまった。

右に1軒の古本屋がありましたが、ここはコミック雑誌しか買ったことがありませんね。

坂の中途にある「天保堂苅部書店」

天保堂苅部書店

ここも歴史のある古本屋です。先のWebサイトによれば、

『天保堂苅部書店』は大正5年よりこの地に店を構える、県内で最も古い古書店。

とのこと。高校時代から必ず覗いていた本屋でした。あれから50年近くになりますね。

野毛に集まっていた動物好きのオヤジ連

この坂を登り切ると、「野毛山動物園」があって、あの当時は無料で入ることが出来ました。16時で終わってしまうのがネックでしたが、ふらっと入って園内をぼんやり歩くのは楽しかった。

1970年代後半、このあたりには土日になると、動物好きのオヤジ連が群れをなしていたものでした。彼らはどうも一種類の動物しか興味がないようで、行き先は「野毛山動物園」ではなく、

「野毛の場外馬券売り場」(笑)

でしたけどね。

残念ながら...

ここから一山越えて戸部駅の手前を左折、西前町の藤棚商店街には、「一心堂」がありました。いや、まだ営業しているようです。
その昔ポケミスなど、いろいろ入手した思い出の古本屋なので、ぜひ行きたかった店なのですが、古本屋めぐりの前に5キロほど歩いていたこともあって、さすがにスタミナ切れ...無念ですが、きょうはここまで。

感慨に浸っていただけで、本は一冊も買わなかったなあ。