HMM 1966/9 No.125

このところのHMM、読んでうんざりする作品が多すぎます。

題名 作者 評点 コメント
月並な女 スタンリイ・エリン 6.5 嫌な女を書くのがうまい。ラストはなかなか痛快。
再会 レイ・ブラッドベリ 4.0 亡き両親の思い出に浸る少年の話だが、陰気でうんざりする。
遠まわりしたスパイ エドワード・D・ホック 6.5 情報を遅い船便で送るスパイ。発想は面白いが、解決は今ひとつ。
息がつまりそう リング・ラードナー 3.0 尻軽女のつまらない話を長々と。「息がつまりそう」なのはこっちだよ。
なさけがあだ ジェローム・フィールド 5.0 強盗の勘違いが招く結末。オチはつまらない。
妻殺し ライオネル・ホワイト 6.0 妻殺しをある青年に依頼した男。皮肉な結末は予想通り。
パパ・トラールの収穫 バリイ・ペロウン 6.5 老画家と知り合った青年は、自らの絵をわざと残して立ち去る。結末はなかなか面白い。
道中にて リチャード・ミドルトン 3.0 わけのわからん話。
疲れた娼婦 アルベルト・モラヴィア 2.0 陰気で薄汚れた話を聞かされるのはうんざりだ。
馬に乗った水夫6 アーヴィング・ストーン
死との契約4 最終回 スティーヴン・ベッカー
進化した猿たち 星新一
地獄の仏 石川喬司
紙上殺人現場 大井広介
現代のアメリカ風物 中内正則
私の好きなベスト5 中原弓彦
翻訳権今昔20年(2) 宮田昇
hmm5番館 大伴昌司
新着書紹介
ノンフィクションガイド 青木雨彦
響きと怒り
居なかった男 梅田秀俊
表紙 表紙の言葉 真鍋博
目次・扉 真鍋博
カット 勝呂忠・真鍋博・杉村篤・新井苑子・金森達・池田拓
ページ 202ページ
定価 190円

ここ数年痛感しているのが、EQMM、HMMを読み通すのが苦痛になってしまったことです。「昔は良かった」なんて言いたくないのですけど、本当に残念な限り。
今号も3点以下をつけたのが3作品もあるし、ブラッドベリも毎号載っていますが、ぱっとしない作品ばかり。ラストはモラヴィア。なんて、こんなのを載せるのだろう。ミステリ味は何もないうえ、話は全くつまらない。HMMにフィットするとは、とても思えないのですけど。