HMM 1969/12 No.164 ブラック・ユーモア特集号

ブラックユーモアとは、「つまらない話で読者をうんざりさせること」なのでしょうか?

題名 作者 評点 コメント
駆け込み訴え R・E・ケンダル 5.0 連続殺人について情報を持つ男は警察に出向くが相手にされない..。ラストは予想通りでつまらない。
動機 ローレンス・トリート 6.5 電力会社のセミナーに毎日やってくる男はその理由を決して語らない。今回は警察小説ではない普通の小説。
ギャングの妻 ルウ・ワイリー 2.0 つまらない。
ランプ アガサ・クリスティー 5.0 子供の幽霊話。ラストが今ひとつ。
ゲームは公平に テリー・サザーン 3.0 オチがわからん。
25セント玉 ジェイン・スピード 2.0 長々とつまらない話。
そこつ長屋 都筑道夫 6.5 「なめくじ長屋」物。落語をベースにした展開は楽しいが、ラストはこじつけ。
へんな電話 ローラン・トポール 3.0 オチがわからん。
ハリスン・バージロン カート・ヴォネガット・ジュニア 2.0 つまらない。
秋鶯囀 塚本邦雄 7.0 いささか難解、晦渋だが不気味さが伝わってくる。
死んだ魚 ボリス・ヴィアン 2.0 脈絡のない話を長々と、いい加減にしてほしい。
ブラザヴィルのティーンエイジャー ブルース・ジェイ・フリードマン 2.0 これもわけがわからない。
記憶喪失(アムネジア)ならこわくない 福島正実 3.0 記憶喪失なら「つまらない」だろ。
ラヴディ氏のささやかな外出 イーヴリン・ウォー 5.0 精神病院に長年収監されていた男は開放されたのだが。予想通りの結末。
危険な誘拐 小松左京 7.0 結末はわかるが、妙におかしい。
クラレンス・ダロウは弁護する13 アーヴィング・ストーン
ハイエナがわらう 伊東守男
笑いはどこまで開放力を持ちうるか 片岡義男
ブラック・ユーモアの世界 伊藤典夫
ぶらっく・ゆうもあ? 矢野浩三郎
新・進化した猿たち 星新一
深夜の饗宴 小林信彦 マルクス兄弟ー狂笑への招待
みすてり鳥瞰図 福田淳
地獄の仏 石川喬司 最終回
紐育の日本人 平尾圭吾 映画(その2)
ミステリ診察室 「犯人は誰か?」オーディーン・ヘイジン
ノンフィクションガイド 青木雨彦 悪に強さは
海外ミステリ消息
響きと怒り
ミステリ一駒漫画 梅田秀俊
表紙 表紙の言葉 真鍋博
目次・扉 真鍋博
イラスト 真鍋博・勝呂忠・金森達・新井苑子・杉村篤・池田拓・伊藤直樹・岩渕慶造・桜井一・楢喜八・山野辺進
ページ 202ページ
定価 230円

今号は「ブラックユーモア特集」ですが、予想通りの出来。当時の読者がどんな感想を持ったのかと次号の「響きと怒り」を見てみましたが、特集自体への言及は特になく、都筑道夫「そこつ長屋」への感想があった程度。たぶん変な小説を読まされて困惑、何も言いたくなくなかったのでしょう。