HMM 1970/1 No.165 新年号

無名作家多数の新年号。その中に入ると、ホックの旨さが一段と光ります。

題名 作者 評点 コメント
ヴェッセル・H・シュミッター 5.0 機械を手に見立てる擬人化は面白いが、結末は平凡。
二日酔い ジョン・D・マクドナルド 3.0 陰気なアル中の話。つまらん。
礼節の人、ペイン氏 G・R・スペンサー 5.0 礼儀正しい銀行強盗の話。オチはすぐわかる。
女ふたりは多すぎる ジャック・レヴィット 6.5 これは惜しい。もう少しうまく伏線を張ってほしかった。
いずれ災難 ロバート・ラドナー・ジュニア 4.0 よくありそうな不愉快な話。
正義のはかり キャロル・ローゼンタール 3.0 冗長な展開で面白くない。
ゆすり エドワード・D・ホック 7.0 時間を指定して恐喝者に会いに行くという設定と謎解きが面白い。
銃殺 エドワード・D・ホック 6.5 オチが笑える。
ナイルの猫 エドワード・D・ホック 7.0 展示物を売却から守るため殺人を犯した男。これもうまい。
パートナー ガイ・カリンフォード 6.0 交換殺人を目論む男女。結末は予想通り。
凄涼の岸辺 フリッツ・ライバー 6.5 「不死鳥の剣―剣と魔法の物語傑作選」で読了済み。
クラレンス・ダロウは弁護する14 アーヴィング・ストーン
大都会4 オンリー・ワン リング・ラードナー
麻薬運河1 アリステア・マクリーン
新・進化した猿たち 星新一
深夜の饗宴 小林信彦 山田風太郎−−奇想忍法への招待
死刑執行人 脇坂一郎 新連載
みすてり鳥瞰図 福田淳 最終回
紐育の日本人 平尾圭吾 アメリカの日本映画
ミステリ診察室 コップアウト
ノンフィクションガイド 青木雨彦 青きは鯖の腹にして
街角のあなた
海外ミステリ消息
響きと怒り
ミステリ一駒漫画 梅田秀俊
表紙 表紙の言葉 真鍋博
目次・扉 真鍋博
イラスト 勝呂忠・金森達・池田拓・桜井一・伊藤直樹・楢喜八・田中武柴・山野辺進
ページ 202ページ
定価 230円

今号は下記の3特集。

特集1: HMM新人作家4人集
特集2: E・D・ホック − 殺しのテクニック
特集2: 人気作家の最新長編 麻薬運河/アリステア・マクリーン

「礼節の人、ペイン氏」からの4作品が、「特集1」の新人作家ですが、ジャック・レヴィット「女ふたりは多すぎる」以外は、平均点に達するレベルではありませんでした。それに比べると、「特集2」のホックはさすが。短い作品なのに、どれも趣向を凝らして読ませます。格の違いを見せつけてくれました。