EQMM 2023/06 No.2 EQMM作家別作品リスト(ア〜)

作者 題名 評点 コメント
ウイリアム・アイリッシュ 耳飾り 7.5 ラストは少し予想できるが、面白く読ませる。 1956-11-005
だれかの電話 5.5 今ひとつ落ちが効いていない。 1960-08-050
女が家を出る時 9.0 高校のときに感心し、気づかずに英語で再読したときも面白かった。さすがに今回は筋を覚えていたけど、やはり傑作。アイリッシュ(ウールリッチ)の作品では一番好きだ。配点は思い出(+0.5)加点。 1961-02-056
青髭七人目の妻 6.0 終盤の展開は何のひねりもなく平凡。 1961-08-062
青いリボン 7.0 転落したボクサーの復活話。予想通りの展開だが悪くない 1962-10-076
7.0 隠遁した老人殺しで逮捕された男の冤罪を晴らすべく変わり者の刑事が動く。アイリッシュらしい展開だが、ラストが珍しくシニカルだ。 1963-12-090
近づいてくる…足音は 5.0 あまり面白くない小品。 1964-07-097
フランシス・アイルズ 暗い旅路 6.0 ラストが効いていない。 1956-09-003
無法地帯 4.0 全くつまらないクライムストーリー 1959-10-001
フランクリン・P・アダムス 絵画蒐集家 6.0 見開きショートショート。オチが決まっていない。 1964-02-092
アンソニイ・アボット ディグベリイ氏の完全犯罪 5.0 あまりに古めかしい。 1957-09-015
デイヴィッド・アリグザンダー やさしき兄 6.5 悪くないできだが、結末は予想できる。 1957-07-013
呪われた者 7.5 成仏できない殺人者とそれ以上に呪われた二人の男。設定とオチの面白さで読ませる。 1964-05-095
一杯が命とり 6.0 アル中から立ち直った男のもとに、暴漢が押し寄せる。オチは今ひとつぱっとしない。 1964-08-098
マージェリー・アリンガム 魔法の帽子 4.0 ゴタゴタしていてつまらない。 1957-05-011
見えない扉 7.5 小粒でピリッと辛い逸品。 1957-11-017
クリスマスの朝に 6.5 平凡な話だが、クリスマスの雰囲気が良い。 1958-12-030
背は身を助く 6.0 いつものアリンガム 1959-05-035
決してつかまらない 6.0 妻殺しを企む薬剤師がしっぺ返しを食らう。ひねりのないクライム・ストーリーで物足りない。 1962-12-078
やどり木の下の殺人 2.0 ゴタゴタしていて筋が全く取れない。 1963-04-082
ジェームズ・M・アルマン 株式市場の探偵 4.5 株の買い占めを調査する探偵。つまらないテレビドラマのような出来。 1963-12-090
幸福の日投資クラブ 6.0 テレビドラマにありそうな通俗ミステリ。 1964-04-094
スティーヴ・アレン ハリウッド・スタイルの殺人 6.0 これを最初に使ったのは誰なのだろう。コロンボにもあったな。 1960-01-043
フレデリック・アーヴィング・アンダースン 身許不詳の男 4.0 つまらない 1958-04-022
ポール・アンダースン 火星のダイアモンド 7.0 謎解きは今ひとつだが、舞台設定を買う。 1958-10-028
暗殺宣言 4.0 未来を舞台にしたスパイ物。話の展開がもたついているうえ、プロパガンダ臭くてつまらない。 1962-01-067
エリック・アンブラー エメラルド色の空 6.5 主人公の嫌われぶりが面白い。 1956-09-003
女家主の弟 5.0 つまらない作品が続く。 1958-02-020
詩人の死 5.0 久しぶりのチサール博士物だが、ぱっとしない。 1963-09-087
マイクル・アヴァロン 野球に連れてって 7.0 2ページの掌篇。予想は着くがオチが笑わせる。 1965-07-110
ロバート・アーサー 強情な男 6.5 筋書きはわかってしまう。 1958-11-029
五十一番目の密室 8.0 再読だが、やはり面白い趣向である。楽屋落ちも楽しい。都筑道夫が「特別解説」を書いて登場作家の紹介をしている。 1959-01-031
こそ泥と老嬢 8.0 これは痛快で笑わせる。 1961-01-055
謎の足跡 8.5 ミステリとしてもホームズ物のパロディとしてもよく出来ている。 1961-09-063
死体置場の男 7.0 破産した夫と、保険金目当てに死を願う妻。クスリと笑わせるラストが面白い。 1963-08-086
レスリー・アーネンウィン 馬毛の綱 6.0 ウエスタン・ミステリ。なんのひねりもないが、設定で読ませる。 1964-01-091
拳銃の誇り 6.0 平凡なウエスタン物だが、後味は良い。 1964-11-101
シャーロット・アームストロング 籬をへだてて 8.0 謎は今ひとつだが、構成が面白い。 1957-03-009
夜のひととき 4.0 何が書きたいのかわからない。 1958-05-023
すでに失われたり 5.0 ラストが何を示しているのかよくわからない。 1958-08-026
あなたならどうしますか 7.5 少し長すぎるきらいがあるが、緊張感を保っている。 1959-11-041
6.0 少し長すぎる。たかが犬殺しで、こんな大げさな騒ぎにはなるまい。 1960-07-049
帰り道 6.5 面白い展開で読ませる。 1960-09-051
拳銃は暴発しやすい 7.0 TVドラマのシナリオのような作品。読者を引っ張っていく筆力には感心するが、映像のほうが面白くなっただろう。 1961-06-060
セイント・パトリック祭の朝早く 7.0 ちょっと無理な設定だが、一気に読ませる筆力がある。 1961-11-065
女が嘲笑うとき 5.0 嫌な女の話で後味も悪い。 1962-09-075
探偵ごっこ 6.5 隣家に押し入った脱獄犯を推理作家が現場の証拠から推理するが..くすくす笑える話。 1962-12-078
もう片方の靴 7.5 TVドラマの原作にピッタリの作品。設定は面白いし、ちょっと意表を突く展開と安心のハッピーエンド。 1963-05-083
逃げるなら逃げてみろ 5.0 ひき逃げの怯える男は車と土地を交換しようとするが。つまらない展開。 1964-08-098
格安のミンクのコート 6.5 盗品のコートを巡るコメディ。間抜けな犯行には気が抜けるが、まあ読ませる。 1964-10-100
アリバイさがし 6.5 強盗の容疑をかけらえた老女は刑事と共にアリバイを探す。彼女のイメージが印象に残る。 1965-05-107
旅人のお守り 4.0 異国で亡くなった知人の死体を運ぶ夫婦は車を盗まれてしまう。オチが宗教ネタでつまらん。 1965-10-113
エイプリル・アーロンズ コーヒー・ハウス狂騒曲 4.0 脚本をルームメイトに盗まれた女性と恋人。展開が素人臭く、とても商業レベルでない。 1964-12-102
マイケル・イネス エメラルド 6.5 二つとも模造だったという論理は面白い。 1956-07-001
解剖学教程 6.5 スパイは少し場違いの感があるが、設定は面白い。 1956-10-004
影の影 6.5 ムードはいいが、解決は拍子抜け。 1956-12-006
魔法の絵 4.0 いまひとつよくわからん。 1958-02-020
ハムレット異聞 3.0 ハムレットに興味のない人間にとっては全くつまらない。 1964-03-093
デイヴィッド・イーリイ 隣り同士 7.0 隣人との過去のトラブルを話す男の不気味さが印象に残る。 1964-01-091
ヨット・クラブ 6.0 ビジネスに熱意が持てなくなった男は謎のクラブに入会する。突然の結末がいささか突飛すぎた。 1964-07-097
ウイリアム・R・ウィークス 猟師のように 4.0 長いわりには何を書きたいのかよくわからん。 1959-12-042
アーサー・ウイリアムズ この手で人を殺してから 7.5 再読なのと趣向が古くなっているのが残念だが、当時は新味があったろう。 1959-02-032
ベン・A・ウイリアムズ 太鼓は鳴らなかつた 5.0 平凡なお話。 1957-07-013
ジョン・ウインダム ジズル 6.5 天才的な猿を入手した男は見世物で財を成す。猿に踊らされる男たちが笑わせる。 1965-08-111
ドナルド・E・ウェストレイク 注文通りの客 5.0 考えオチだとおもうが、わかりにくいな。 1965-01-103
マンリイ・ウェイド・ウェルマン 戦士の星 6.5 インディアン移住地での殺人という設定は面白いが、謎は平凡。 1960-02-044
トマス・ウォルシュ 俺が殺ったんだ 7.5 死刑前の自白設定はありがちだが、ホッとする結末が良い。 1957-04-010
友情 5.5 これも大したことがない。 1958-04-022
こんどはお前だ 6.0 展開は今ひとつだが、明るいラストは良い。 1959-04-034
心の恐怖 5.0 この手のクライムストーリーは読みたくない。 1959-09-039
いつも他人 5.0 特に見せ場があるわけでなく平凡。 1959-12-042
コーノトリと警官 6.0 悪い題材ではないのにごたついている。ベテランならもう少し上手く書いてくれ。 1960-02-044
婦人警官 6.0 この作家がラブコメを書くとは。 1960-03-045
しぶとい男 5.0 類型的で古臭い。 1960-04-046
徘徊巡査 5.5 少しごたついている。 1960-08-050
婦人科刑事 6.0 平凡な展開だが、後味は良い。 1960-09-051
いつも助けてくれる人 6.0 この作家は題材は良いのに、今ひとつうまくまとめきれない。 1961-01-055
エド・マホニイの息子 7.5 こういう人情噺は悪くない。題名が効いている。 1962-01-067
目覚ましは3時に鳴る 6.5 少しギクシャクした構成だが、最後まで面白く読める。 1962-06-072
大きな期待 6.5 保険金搾取に巻き込まれた男を追う警察。ありふれた設定だが、それなりに読ませるのはさすがだ。 1962-12-078
モートン・ウォルスン 犯人はどいつだ 7.0 中盤で検討はつくが、悪くない出来。 1960-06-048
ブライス・ウォルトン 地上最大の怪物 6.5 思いつめた怪奇役者がよくかけている。 1959-09-039
生きたいと願う女 5.5 よくある設定だし、結末も平凡。 1961-11-065
犯罪統計学 4.0 殺人事件の調査を行っている学者が犯罪に走る、それだけの話。 1963-07-085
ライオンをわらう男 6.0 かつて無謀なハンターだった男の妻は、ガイド役に相談するのだが..。舞台設定は面白いが、結末は平凡。 1965-04-106
イーヴリン・ウォー イングランド好日 5.0 この結末は予想通り。 1963-11-089
エドガー・ウォーレス ジョン・ホリングの亡霊 4.0 ゴタゴタした設定で筋を追うのが難しい。 1963-08-086
P・G・ウッドハウス スープの中のストリキニーネ 5.0 どこが面白いのかよくわからん。 1958-01-019
名探偵マリナー 7.5 この題材でここまで書けるとは、さすがである。 1958-07-025
素晴らしき日 4.0 おちがわからん。 1960-06-048
階上の男 6.5 後味の良い話だが、今ひとつ盛り上がらない。 1961-10-064
コーネル・ウールリッチ 死者もし語るを得ば 5.0 淡々と展開する平凡な話。なんのサプライズもない。 1957-01-007
殺人数学 4.0 ウールリッチはつまらない作品も多い。 1957-02-008
晩餐後の筋書 7.5 再読だったので筋書きを思い出してしまったが、緊張感のある話である。 1957-03-009
死の舞踏 7.0 サスペンスフルな展開で読ませる。 1957-04-010
魅せられた死 7.0 読ませる設定だが、最後に何の意外性もないのが残念。 1957-05-011
死とのあいびき 7.0 最後に読者をほっとさせる結末は職人芸だ。 1957-06-012
金髪ころし 6.0 不思議な話だ。 1959-07-037
巻頭小説 7.0 雑誌巻頭物を書く機会に勇んだ作家は、ホテルに泊まり込み著作に励むが...ラストは笑わせる。 1959-10-001
警部の娘 7.0 ウールリッチは焦燥感に駆られる男を書かせるとうまい。ラストでホッとさせるのも職人芸。 1960-02-044
内幕話 6.0 ありがちな筋書きだが、ラストはクスリとさせる。 1960-08-050
グラントの墓にあった死体 6.5 後味の良い物語だが、もう少しひねりが欲しかった。 1960-08-050
「カラーに口紅 5.0 話はつまらないし、長すぎる。 1960-10-052
5.0 オチが見え見えだ。 1961-06-060
私が死んだ夜 5.0 暗くて辛気臭い話は好みでない。 1961-07-061
九一三号室の謎 解決篇 殺人室 6.5 「自殺が連続する部屋」という設定は面白いが、このトリックは無理でしょう。 1961-10-064
熱い湯 6.5 この作者にしては珍しいアクション物。テンポ良く進む 1961-12-066
歌う帽子 5.0 冒頭出てきた人物はあっさり殺されてしまうし、そこからの展開はご都合主義。 1962-02-068
札束恐怖症 6.5 アレルギーで無罪を勝ち取る手法はなかなかユニーク。 1962-06-072
一滴の血 6.0 どこがコンテスト第一席なのだろう。平凡なクライムストーリーだ。 1962-07-073
死の三角切手 6.0 鑑定を頼まれた収集家は貴重な切手を横領するが..。ラストが平凡。 1963-06-084
死者よりの花束 7.5 嫌々ながらも東部へ出向く女優と護衛する刑事。緊張感のある展開で読ませる。さすがウールリッチ。 1963-08-086
スティーヴ・エィプリル ゲームは二人で 5.0 よくわからん結末だ。 1959-08-038
マルセル・エイメ 死んだ時間 5.0 一日毎に消えてしまう男の悲劇。よくわかりません。 1961-10-064
小人 4.0 大きくなって役たたずになってしまった小人の話。つまらない。 1963-07-085
変身 5.0 宗教臭い小説は趣味でない。 1964-01-091
ミニヨン・エバーハート ワグスタフ家の真珠 7.0 展開がうまい。 1956-09-003
ミニヨン・G・エバーハート 声なき殺人 7.0 なかなかサスペンスフルで読ませる。 1957-02-008
聖ヴァレンタイン祭の殺人 7.0 ちょっと面白い展開とハッピーエンドがいいな。 1958-07-025
スタンリイ・エリン パーティーの夜 5.0 今ひとつ展開に乏しい。 1956-07-001
決断の時 8.5 やはりエリンは面白い。モダン・リドルストーリーである。 1956-10-004
ブレッシントン計画 7.5 インパクトのあるプロットだ。 1957-03-009
クリスマス・イヴの凶事 7.0 最後の落ちが効いている。 1957-12-018
壁をへだてた目撃者 8.0 さすがエリン、趣向はすこしわかるが読ませる。 1958-08-026
特別料理 8.5 名作は違う。結末は誰でもわかるが、それを書く筆力がすごい。 1958-10-028
あんたにそっくり 7.5 さすがにエリンは読ませる。 1958-12-030
神さまの思し召し 7.0 ラストが皮肉に溢れている。 1959-01-031
お先棒かつぎ 6.5 さすがにエリンは読ませるが、結末は今ひとつ。 1959-03-033
不当な疑惑 6.0 ラストは脱力する。 1959-04-034
好敵手 7.0 この題材でここまで書く筆力はすごい。 1959-10-040
専用列車 6.0 エリンにしては平凡な出来。 1959-11-041
運命の日 6.0 ちょっとしたことが将来を決める。悲しいオチだ。 1960-02-044
蚤をたずねて 6.5 蚤の擬人化がおかしい。 1960-06-048
アプルビイ氏のみごとな世界 6.5 皮肉な結末は面白いが、エリンにしてはもう一つかな。 1960-07-049
いつまでねんねじゃいられない 6.5 少し長すぎるし、あまり意外性もない。 1960-12-054
七つの大徳 6.0 あまりピンとこない落ちだった。 1961-01-055
九時から五時までの男 7.0 これだけの題材で、一つのストーリーにまとめるのだから大したものだ。 1962-04-070
伜の質問 7.0 このオチだけで一本書ける力量に感心。 1963-02-080
エゼキエレ・コーエンの犯罪 7.5 ローマにやってきた警官は、ある冤罪を晴らすべく行動を開始する。意外性もあって読ませる。 1964-03-093
拳銃よりも強い武器 6.5 没落富豪夫人がヤクザ相手に打ったバクチ。ラストは今ひとつ。 1964-08-098
127番地の雪どけ 6.5 寒さに凍える住人が家主に取った手段は..。語り口は面白いが、結末は平凡。 1965-06-109
ハル・エルスン 誰にも教えない 5.0 なんの意外性もない話。 1959-03-033
裏階段 4.0 よくある二重人格物。もはや古い。 1961-04-058
最後の答 5.0 何かよくわからないリドルストリーだ。 1963-03-081
フラナリー・オコナー いい人はザラにはいない 2.0 旅行の途中で襲われた一家。こんな残酷な話を載せてどうする。品位を疑う。 1965-07-110
ブライアン・オサリヴァン お父ちやん似 7.0 本当にこの作家、9歳なのか。良く出来ている。 1959-01-031
ジョン・オハラ 勝負はどこで? 4.0 これはよくわからない話。 1963-10-088
パル・ジョーイ 3.0 くだくだとつまらないおしゃべりを聞かされるのはウンザリだ。 1964-04-094
パル・ジョーイ 巻之三 3.0 くだらない話を古臭い訳で読まされては、たまったものではない。 1964-12-102
ウイリアム・オファレル ワーリイ先生の宿題 7.5 寝過ごした学生が巻き込まれる殺人事件。コミカルな語り口と展開が楽しい。 1963-12-090
アレックス・オースチン 夫は年をとらない 5.0 何のひねりもない。 1960-11-053
マーガレット・オースティン エラリイのママ登場 5.0 ドメスティックミステリだが、いかんせんミステリのセンスが感じられない。 1964-10-100
ジョージ・サムナー・オールビイ わが家の幽霊 6.5 真っ昼間に現れた幽霊たちは家の売却を相談しているのだが。逆転のオチは少し面白い。 1964-12-102
海外スパイ 5.0 北アフリカを舞台にしたスパイ物。話の展開が曖昧なので、ラストが引き立たない。 1965-10-113
ピーター・B・カイン メモリイ・テスト 5.0 こんな目こぼしをしていいのかな。すっきりしません。 1963-05-083
ウイリアム・カニンガム 白い馬鹿 5.0 結末がよくわからん。 1959-05-035
ヴィクター・カニング 日曜釣友クラブ 5.5 若手捜査員が洗い出した妙な連続殺人。 1962-09-075
スター誕生 7.0 気の利いた結末が面白い。 1962-11-077
三銃士 5.0 少しわかりにくい筋書きでスッキリしない。 1962-12-078
壁をぬけて 6.0 ちょっとした味わいのファンタシイ。 1963-10-088
アンジェロの身代金 5.0 誘拐を巡るドタバタ劇だが、あまり面白くない。 1963-12-090
フリントのダイアモンド 7.0 盗んだダイヤを監房の中に隠した男は、それを取り返すべく画策するが..。ラストが妙におかしい。 1964-04-094
三人寄れば 7.0 いつも楽しいミネルヴァ・クラブシリーズ。 1964-08-098
トロイの木箱 6.5 犯罪者の集まり、ミネルヴァ・クラブ物。いつも楽しいお話である。 1965-02-104
天才のタッチ 7.0 相変わらず楽しいミネルヴァ・クラブシリーズ。 1965-07-110
ピエール・カミ 女曲馬師 4.0 よくわかりません。 1964-04-094
夢遊病者の悲劇 4.0 こういうコントを面白いと思える時代があったのだろう。 1965-05-107
ガイ・カリンフォード バラと白骨 6.5 庭で白骨を発見した男の話。 1962-04-070
マッキンレイ・カンター 血走つた眼 4.0 この手の小説はつまらない。 1958-06-024
銃をもった影 5.0 できすぎの設定。 1959-09-039
ならずものギャラリイ 6.5 手製モンタージュだな。 1960-11-053
三人の老嬢 6.5 トリックは大したことはないが、面白く読ませる筆力に感心。 1961-03-057
褐色のセダン 6.0 リズム感が良い作品だが、オチは日本人にはわからない。 1961-06-060
鮭みたいな 6.5 変なギリシャ人の謎解きが楽しい。 1961-08-062
あの世から来た男 6.5 主人公の造形とラストは悪くない。 1961-09-063
フォードに乗ったサンタクローズ 5.0 サンタロースに扮した男に殺人の容疑がかかる。結末に説得力がない。 1965-01-103
アネモネはそよぐ 8.0 1860年代に行方不明になった父と兄を持つ医師が過去の謎を解く。展開がうまい。 1965-04-106
消えたピアノ 7.5 ピアノが消えた謎解きを頼まれた素人探偵。彼は見事に解き明かすのだが。結末が笑えます。 1965-06-109
マーティン・カンバーランド 死の日記 5.5 古臭い。 1958-01-019
ジョン・ディクスン・カー ウイリアム・ウィルスン事件 7.0 大した話ではないが、結末も楽しい。 1956-09-003
感ちがい 7.0 やはりカーのストーリーテリングは旨い。大した話ではないが楽しく読める。 1957-02-008
木蔭の道 6.5 謎は魅力的だが、解決は少し陳腐。 1957-09-015
ことわざ殺人事件 7.0 さすがにカーは読ませる。 1958-03-021
パリから来た紳士 8.5 再読なのでラストは知っていたが、それでも読ませる。酒場の猥雑な描写と、現場の暗い雰囲気のコントラストが素晴らしい。 1958-09-027
空部屋 6.5 小品でいささか物足りなさを感じるが、ストーリー展開のうまさはさすが。 1961-10-064
赤いカツラの手がかり 7.0 再読だがすっかり忘れていたので楽しく読めた。以外な犯人を設定するところがさすがである。 1964-05-095
ある密室 6.5 不可能設定は面白いが、解決は今ひとつ。それでも読ませるのはさすが。 1965-01-103
A・H・Z・カー 黒い小猫 6.5 期待していたが、大したできではない。 1956-11-005
轢き逃げ 6.0 ちょっとオチがよくわからん。 1958-02-020
虎よ! 虎よ! 7.0 少し複雑だが、全体のムードが良い。 1958-04-022
誰でもない男の裁判 8.0 犯人の計画は少し杜撰だが、語り口の旨さで読ませる。50年代のクリスチャンにとってはインパクトの強いテーマなのだろうが、21世紀の仏教徒には今ひとつ響かない。 1958-09-027
勘で勝負する男 6.0 ラストが今ひとつ効いていない。 1959-06-036
猫探し 7.5 こういう心温まるお話はいいな。ハードボイルド特集とは無縁だけど。 1960-04-046
女心を識る男 7.0 ホームズばりの推理展開はなかなか。最後のオチにもうひと工夫欲しかった。 1960-06-048
誰かと、誰かが… 6.5 この作家にしては今ひとつ盛り上がらない。 1960-10-052
市役所殺人事件 6.5 ストレートな本格物。でも、この作者の持ち味ではない気もする。 1961-03-057
一握の土 5.0 何か宗教臭くて、訳のわからない話。 1961-04-058
決定的なひとひねり 6.5 それほどのひねりがあるわけではない。 1961-09-063
復讐 7.0 呪われた車を巡る怪談話。ラストは予想できるが考えられている。 1962-01-067
ワシントン・パーティの殺人 8.0 破傷風で亡くなった夫の死を疑う妻は関係者が出席するパーティに乗り込む。後半はなかなかの迫力。 1965-12-115
ローレンス・カーク 幽霊は年をとらない 5.0 つまらない話である。 1958-11-029
何を考えてらっしゃるの? 5.0 青髭男は新た妻殺しを画策する。ラストがつまらない。 1963-12-090
ジェラルド・カーシュ 彫像になった泥棒 6.0 盗みの手口が笑わせる。 1961-02-056
呪われたタイプライター 5.0 酔いどれ記者のタイプライターにいたずらした男は、その死後文章の解読に着手する。結末が今ひとつ。 1965-11-114
ピンクの象事件 5.5 酔いどれ新聞記者の伝説話。よくある展開だが、面白さが伝わらない。 1965-12-115
ロバート・カースン 暗黒街の掟 6.0 探偵作家の息子の犯罪を母は嘆くが。まあ、笑って読めます。 1964-09-099
エドウィン・カーター 危険な遊戯 4.0 オチがわからん。 1962-03-069
ニコラス・カーター 髪ひとすじ 5.0 予想通り陳腐な出来。 1956-11-005
ヤングマン・カーター 世界一のお尋ね者 3.0 これもつまらない話。 1964-10-100
マシュウ・ガント 第一前哨 4.0 落ちがわからん。 1959-04-034
飢えた眼つき 5.0 貧乏くさいクライムストーリー。 1960-02-044
マーチン・ガードナー こどもの時間 3.0 なにこれ。 1957-07-013
名探偵さん、ようこそ 6.5 市長の息子のおもりをさせられた警官。その探偵ぶりに振り回されるのがおかしい。 1965-04-106
E・S・ガードナー レスター・リース作家になる 7.0 ちょっとした趣向とテンポの良い展開で読ませる。 1957-08-014
罪なきものは石をとれ 5.5 ガードナーにしてはもたつく展開。 1959-05-035
腹を立てたクズ屋 7.0 やはりガードナーはモノが違う。謎そのものは大したことはないが、法廷を舞台にしたストーリー展開がうまい。 1959-10-001
殺人者の花嫁 6.5 よくある構成なのに、後味良く読ませるのはさすがだ。 1960-07-049
死は貨車に乗って 4.0 ガードナーの作品とは思えない。とんでもなくつまらない。 1961-11-065
浄い金 6.0 定型的な30年代ハードボイルド。 1961-12-066
あらごと 5.0 30年台の古臭いハードボイルド。 1962-01-067
ブラック・アンド・ホワイト 6.5 すごく速い展開で進むので、ついていくのに一苦労だ。少し頭の弱い女を利用しながら行動する主人公はなかなかのツワモノだ。 1962-02-068
ニ本の脚で立て 4.0 ゴタゴタしていて全く面白くない。 1962-03-069
地獄のふたを破れ 6.5 相変わらずの早い展開で読ませる。 1962-04-070
逃げる女 5.0 筋がわかりにくい。電報のカタカナがそれに輪をかけていらつく。 1962-08-074
失踪した男 8.5 記憶障害の男を追って山中に探索赴く夫人一行は、死体を発見するが..。これはミステリとしても良く出来ているし、西部の雰囲気もいい。ガードナーはさすがにすごい。ウエスタンでも書いてほしかったな。 1964-07-097
トマス・キッド 遺書 6.5 語り口はいいが、これで死刑はひどい。 1957-09-015
リリアン・キング 記憶の中の男 5.0 ひねりが足りない。 1960-03-045
ルーファス・キング 水中の死体 7.5 話の展開がいい。一枚上手の女がよく描けている。 1956-08-002
不思議の国の犯罪 6.0 題名負けだな。 1958-10-028
イエスか、死か 5.0 何のオチにもなっていないぞ。 1960-12-054
風に乗る 6.5 スター博士の人間味溢れる解決は悪くない。 1961-06-060
花嫁への贈りもの 5.0 娘のために恐喝者の元夫を殺害した夫人の話。面白くない。 1962-09-075
Y字型の傷痕 7.5 娘の冤罪を信じる夫人は、下宿人の中に殺人者がいると言う。依頼を受けたスター博士の判断はいかに。悪くない出来。 1963-09-087
W・C・キング 弱点 5.5 緊張感に乏しい。 1960-06-048
デイ・キーン 人殺し屋敷 5.0 妻の財産を横領し地下室に塗り込めた男。ラストはよくわからん。 1964-10-100
ローズマリイ・ギボンズ 長い黒い影 4.0 救いのない暗い話。 1959-11-041
ゴードン・ギャスキル ミストラル吹く殺人 8.0 昔好きだったギャスキル。40年以上経過した再読も楽しかった。ミステリ的にも良くできています。 1960-12-054
スキー殺人事件 6.5 舞台設定は面白いが、話を詰め込みすぎ。ミステリ的に見れば、登場人物が多すぎて焦点が絞れない。 1961-02-056
海中の殺人 6.0 期待していたギャスキルだが、今回の作品は出来が良くない。コルシカ島での宝探しという設定は面白くなりそうだったのに残念だ。 1962-03-069
カイロの東 7.5 毎回エキゾティックな舞台を工夫する作者だが、今回はカイロの油田。犯人の検討はつくが、面白く読める。 1963-01-079
海を駆ける殺人 7.0 エキゾティックな舞台設定が楽しいギャスキルの本格中編。今回はヨットの遭難と富豪女性の殺人事件。安心して読めます。 1963-08-086
ガーステン裁判 8.0 実験事故に気がついた妻は自らを生体実験に差し出す。殺人罪に問われた夫は..。ラストは予想できるが、題材の面白さを評価したい。 1964-02-092
ぼやけた影 6.0 今回はモンテクリスト島を舞台にした作品。カメラマンの殺人事件に麻薬取引が絡むが、ミステリとして弱くストーリー展開も平板である。 1965-01-103
ポール・ギャリコ ローマのチャンピオン 8.5 ローマの格闘家彫像の真偽を、アメリカ人スポーツ記者がボクシング論で解明。痛快な作品。 1964-10-100
マイケル・ギルバート 月曜日の手紙 5.0 行動の動機がわからん。 1960-11-053
アンソニー・ギルバート 一度でたくさん 6.5 予想通りの展開だが、読ませる魅力はある。 1956-11-005
幸運の蹄鉄 6.5 語り口は悪くないが、予想通りの展開。 1957-10-016
死刑台には二度のぼれない 7.0 ラストの決め手はイマイチだが、中盤の展開はサスペンスフルで良い。 1958-12-030
屍を越えて 8.0 皮肉な結末が痛快。 1959-10-040
マイケル・ギルバート 手口がわかれば 6.5 いわゆるプロバビリティの犯罪ですな。 1958-02-020
スクイズ・プレイ 6.5 最後のシャレは、注釈なしにはわからないな。 1960-01-043
見えざる掠奪者 5.5 平凡な展開。 1960-04-046
漁夫の利 7.0 ちょっと意外な結末が良い。 1960-07-049
ロンドン・マンハント 4.0 長いだけで退屈。 1961-10-064
陪審戦術 7.0 少し無理があるが法廷での展開が面白い。しかし、当時のイギリスでは、無意識で妻を絞殺した夫が無罪になるうえ、保険金まで受け取れたのだろうか。 1962-02-068
一石二鳥 6.5 スパイを片付けた上、さらに有望株までスカウトするというまさに表題通り。 1963-09-087
プロメシュース計画 7.0 諜報作戦に赴く男は精神に異常をきたしているようだったのだが..。ちょっとした意外性と登場する犬がいい味を出している。 1965-11-114
触媒間諜 5.0 国外に出ようとする学者を国益の為引き止める施策とは。 1965-12-115
C・B・ギルフォード 探偵作家は天国へ行ける 8.0 アイデイアが良い。謎解きは今ひとつだが、ラストはニヤリとさせられて楽しい。 1959-04-034
新車で飛ばそう 6.0 少年ものは時代を感じる。 1959-08-038
老女の灯 7.0 落語の「居残り」みたいな話で、妙におかしい。 1959-12-042
結びの神の結婚生活 7.0 話の進め方がうまい。ラストも妙におかしい。 1960-04-046
刑事、女難! 7.5 ネジが一本外れたような老嬢の話は、どれも面白い。 1961-05-059