EQMM 2023/06 No.5 EQMM作家別作品リスト(ブ〜)

作者 題名 評点 コメント
ウエンゼル・ブラウン 真夜中の電話 7.0 ラストのひねりが楽しい。 1960-03-045
フレドリック・ブラウン 後ろを見るな 6.5 趣向はわかるが、今ひとつ面白くない。 1956-09-003
1999年 5.0 ブラウンにしては冗漫で、何のひねりもない。 1957-05-011
完全犯罪 6.0 ブラウンの作品は結末が予想できるな。 1957-08-014
魔霊殺人事件 7.0 主人公とヒロインが楽しい。 1957-11-017
お待ちの間の殺人 8.5 これはやられた。意外性のあるラストはいいなあ。 1958-06-024
タイム・マシン第一号 6.0 今となっては何と言うこともない。 1958-12-030
模範的殺人法 7.0 馬鹿らしい話だが笑わせる。 1959-01-031
告発状 7.0 ブラウンらしいショートショート 1959-02-032
静寂は叫ぶ 8.0 再読だけど、やはり秀作だと思う。 1959-10-040
スミス氏奮闘す 7.5 さすがブラウン、このトリックには笑った。 1961-05-059
幸福な短い人生 6.0 タイムマシン物。今ひとつピンとこない。 1962-01-067
女が男を殺すとき 8.0 エド・ハンター物初の中編。妻に殺されると訴える男。その弟として乗り込むエドの活躍が楽しい。 1962-05-071
球形の食屍鬼 7.5 安置所の死体を食べたのは食屍鬼なのか。その正体は意外なうえ、妙にコミカルでおかしい。 1963-08-086
殺人協力者 6.5 ちょっとした小話。 1963-09-087
どうしてなんだ、ベニー? 5.0 恋人とケンカ別れをした女性は深夜の公園を震えながら歩くのだが..。オチがつまらない。 1965-03-105
リリアン・J・ブラウン ファットファットの精神感応 6.0 シャム猫ファットファットの冒険。 1965-01-103
レイ・ブラッドベリ 町みなが眠ったなかで 7.0 話の展開がうまいが、ラストはもう時代遅れかな。 1959-06-036
月は六月その夜更けに 5.0 思わせぶりの美文調にうんざりだ。 1959-07-037
6.0 二人称のファンタシー。わたしの感性には響きません。 1960-07-049
クリスチアナ・ブランド 帽子から飛び出したうさぎ 8.0 凝った構成で読ませる作品。 1959-09-039
誰がための涙 5.0 ベースとなる史実があるのだろうが、それに疎い人間にはよくわかりません。 1965-05-107
ハーバート・ブリーン やがて走りくる人々 7.0 ちょっとした意外性が嬉しい。 1959-09-039
延着九時間 8.0 バス内の殺人という舞台も面白いし、犯人の設定にも説得力がある。もう少し書き込んだら良かったのに。 1961-05-059
隠された自動車 7.0 ブリーンには珍しい200枚の中編。自動車販売店を舞台にした複数殺人事件で、ミステリとしては意外性のない展開が残念だが、好感持てる主人公像が良い。 1963-11-089
ニコラス・ブレイク 白の研究 7.5 犯人当てのテキストとしてよく出来ている。 1956-10-004
暗殺者クラブ 7.0 犯人の設定が面白い。 1957-01-007
罪ほろぼしの金 6.0 平凡な掌編だが、ほのぼのとした感じが良い。 1962-05-071
まぐれ当たり 7.0 ナイジェル・ストレンジフェイズ一人称の本格物。悪くない出来。 1964-09-099
エドガー・アラン・ポオ、ロバート・ブロック 燈台 6.0 ポーの遺稿をブロックが完成させたもの。出来どうこうは野暮というもの。 1963-03-081
ロバート・ブロック あの墓を掘れ! 4.0 なんてつまらん話だ。 1958-07-025
頭上の侏儒 6.5 イノックのイメージが印象に残る。頭が痒くなるようだ。 1959-10-040
片道切符 6.0 今一つのオチだ。 1959-10-040
8.0 ウィアドテールズ版人面疽だ。雰囲気が良い。 1959-10-040
ショウ・ビジネス 6.5 今の政治をみると頷ける話だ。 1959-11-041
ベッツィーは生きている 7.0 ラストには意表を突かれた。 1960-02-044
生きている腕輪 7.0 見開きのショートショートだが、ラストが面白い。 1960-04-046
韻を踏んだ犯罪 7.5 さすがに読ませる。作中の韻を踏んだ作品名が妙におかしい。 1960-05-047
ソック・フィニッシュ 6.0 面白くなりそうな題材なのに、平凡な結末が残念。 1960-11-053
ナポレオンに似た男 6.0 ナポレオンの生まれ変わりと信じている男の話。オチはワーテルローなのね。 1962-03-069
渡り者 5.0 今ひとつピンとこないオチだ。 1962-05-071
心変り 6.5 年老いた時計屋の娘に恋をした男は結婚を迫るが..。ちょっと怖いね。 1964-02-092
ローレンス・G・ブロックマン マクベス夫人 7.5 推理の展開が面白い。 1957-10-016
舌のつぶれた男 6.0 大した出来ではないが、ようやくまともなミステリを読めた。 1959-12-042
ルイス・ブロムフィールド 情熱の犯罪 4.0 どこが面白いんだ。 1958-04-022
野性の化身 3.0 全くつまらない女の話。 1963-09-087
リチャード・S・プラザー ストリップ戦術 7.0 お調子者探偵シェル・スコット登場。ラストのストリップには大笑いさせてもらった。 1962-04-070
モーリス・プロクター 百萬ドルのミステリ 3.0 話がごたついていて展開かわからない。つまらん。 1961-02-056
おまわりとランプ 6.5 生真面目な作者には珍しいおとぎ話だが、ラストにもう一捻りお願いしたいところ。 1961-12-066
シリル・ヘアー 金箔つきのげす野郎 8.0 短いがうまい構成だ。 1957-07-013
アーネスト・ヘイコックス 駅馬車 6.0 あの「駅馬車」の原作らしい。人物描写は巧みだが、ストーリーの面白みに欠ける。 1961-09-063
ジョン・ユージイン・ヘイスティ 犯罪ア・ラ・カルト 7.5 でもおかしさなら、スレッサーよりこちらの作品のほうが断然上だ。落語のようなお話である。 1960-01-043
ミルフォード市文化繁盛記 3.0 何が書いてあるのか理解できない。 1962-09-075
ベン・ヘクト 情熱なき犯罪 6.0 特にサプライズもないクライムストーリー 1957-04-010
二重露出 6.0 趣向はわかるが盛り上がらない。 1957-07-013
仮装殺人 8.0 筋書きは少し読めるが、変人心理学者の推理とストーリー展開が面白い。読者を安心させるラストもよい。 1960-08-050
疲れた馬 6.5 皮肉な結末が面白い。 1960-11-053
役者の血 6.5 死んだ女優とその真相に迫るかつては名優だった父。格調高い語り口で読ませるが、ミステリ的には見当がつく。 1961-11-065
15人の殺人者とひとつの奇蹟 7.5 15人の医者が自らの殺人行為を告白する会合で、新人は自らの事例を発表する。明るいラストが良い。 1963-03-081
サンセット・キッド 6.5 陽気なパクリ屋の話。ラストはホロリとさせられる。 1964-08-098
ディオン・ヘンダースン 全額支払い 5.0 ありふれたなんのひねりもないクライムストーリー。 1959-08-038
O・ヘンリー 腕くらべ 2.0 なんの話なのか全く理解できない。 1962-06-072
H・C・ベイリー あざみの綿毛 4.0 つまらん話。 1957-07-013
ゾディアックス鉱山株事件 5.0 古臭い展開。 1959-10-040
ライアム・ベック その手はくわない 5.0 つまらない結末 1960-05-047
ケム・ベネット 奇妙な魚 7.0 後味が良い。 1957-11-017
自由の鐘を鳴らせ 5.5 変な暗号では納得できない。 1958-08-026
熊蜂の高飛び 4.0 もう少しましなラストを考えてくれよ。 1959-12-042
実験室の悪魔 4.0 オチがわかりません。 1960-05-047
ベン・ベンスン 女の罠 5.5 筋は見当がつく。 1957-05-011
あね、おとうと 5.0 二流のテレビドラマのような小説。 1959-05-035
過去のある女 7.5 過去の殺人容疑をかけられた女を採用した男は、新たな事件に巻き込まれていく。一気に読ませるが、事件が単純すぎる。もう一ヒネリほしいところ。 1965-03-105
ロバート・ベンチリー 奇妙な裁判と不運な判事 5.0 題名そのままのショートショート。 1964-04-094
E・C・ベントリー 優しき天使 6.0 謎解きがよくわからない。 1957-04-010
見事なショット 6.5 機械トリックと動機はちょっと納得できないが、設定は悪くない。 1958-06-024
バリイ・ペロウン 穴のあいた記憶 7.5 設定が面白い。ラストも効いている。 1956-12-006
ラッフルズと死神 7.0 ムードが良い。ラッフルズのキャラも悪くない。 1957-10-016
ラッフルズと皇女アーメン 7.5 このシリーズは予想以上に楽しい。 1957-11-017
瓜二つの御者 6.5 このシリーズは楽しい。 1958-04-022
行きずりの女 5.0 よくわからない。 1958-08-026
ノエル・ノエル 6.5 この作家は筆力がある。 1959-01-031
絞首刑綺譚 6.0 予想通りの展開だが、最後のセリフが効いている。 1959-06-036
霧の夜の二輪馬車 7.0 好きな作家。少し展開がスッキリしないが、雰囲気が良い。 1960-05-047
頭紋 7.0 面白い設定で読ませる。 1960-10-052
誕生日のダイア 7.5 この作家はどれも面白いが、ラッフルズ物は特に良い。 1960-12-054
いざなわれて 7.0 ホッとするラストに救われる。 1961-12-066
ヒュー・ペンティコースト 正義とはなにか 8.0 被害者の正体が少し現実的でないが、緊張感のある展開で読ませる。 1957-02-008
読者への挑戰 6.0 結末がごたついていて、作者の意図がよくわからない。 1958-10-028
矛盾だらけの事件 7.0 話が転がっていくのが面白い。 1959-02-032
罰せない殺人 7.5 舞台設定が面白い。ラストは少し見当がつくが。 1959-10-040
メイデュウの行方 6.5 よくある設定だが、短くうまくまとまっている。 1960-03-045
ボクのホームズ伯父さん 7.0 謎はすぐわかるが、楽しい設定。 1960-05-047
危険な娘 7.5 軽快な展開で楽しく読める。ラストの意外性も悪くない。 1960-06-048
狩猟日和り 7.0 少年と犬が出てくる話は鉄板だ。ミステリ的に今一つなのが残念。 1960-08-050
マンハッタンの殺人 8.5 すごく面白いぞ。一人称の主人公とそのまわりの人間模様がうまく書かれているし、ラストにひとひねりもある。 1960-09-051
ひとりぼっち 6.5 少し意外な展開だが、伏線が効いていない。 1960-10-052
名ゴルファーの死 7.5 主人公である若手貧乏ゴルファーの正義感には好感が持てるが、真相が少し暗い。でもペンティコーストは見直しています。どれも面白く読める。 1960-11-053
あぶれ者パーティ 7.5 短い中で人物と田舎社会の描写がうまい。安心して読める作家だ。 1961-05-059
ゴムの楔 8.0 このところご贔屓のペンティコースト。この作品も巧みに人物関係を描き、面白く読ませる。 1961-07-061
死んではつまらない 6.0 ペンティコーストにしてはキレがない。平凡な出来だ。 1961-08-062
怯えたスター 7.5 人知れず故郷に戻ってきた女優にまつわる殺人事件。発端から引き込まれるし、後味も良い。 1962-03-069
もの云う仔牛 7.0 家畜の競売場で起きた殺人をめぐる人物像が面白い。後味良くまとめる手腕はさすがだ。 1962-10-076
賄賂の世界 6.0 不正をめぐり議論する二人の老雄。後味よくまとめる手際が良い。 1963-01-079
ある殺人 4.0 オチがよくわからない。 1963-02-080
警官は知っている 7.5 新しく赴任してきた警察署長は地元民の反感にさらされるのだが..。ハッピーエンドで締めるのがうまい。 1963-03-081
16人の影武者をもつ男 5.0 気まぐれな馬を制御できる騎手を発見した男はレースに賭けるのだが..。オチがつまらん。 1963-06-084
不良息子 7.0 見捨てた息子からの金の無心に答えた男だったが..。意外な展開と救われるラストが良い。 1963-08-086
嵐の闇の中で 6.0 レイクビューという土地を舞台にしたシリーズ物。作品の出来は平凡だが、人物像が楽しい。 1964-03-093
ヘクターの喜び 6.5 法廷で明かされるトリックはチープだが、シリーズ物の強みで読ませる。 1964-06-096
十二番シートの男 7.5 主人に忠実な男は彼の妻が浮気性であることを知る。ある日、その彼女が行方不明になってしまうのだ。さすがペンティコースト、最後まで面白く読ませる。ただ、ラストにもう一つのヒネリがあったら、すごい作品になったかもしれない。 1964-08-098
針は鋭く 7.5 浮気の仲介をしている男は夫人による巧妙な殺人現場を目撃する。ラストはさすがにうまい。 1964-11-101
他人の身 7.0 レイクビューのジョージ伯父物。ミステリとしては大したものではないが、楽しく読めます。 1964-12-102
ジェリコとスキー 6.0 東独からの暗殺者を暴くジェリコ。平凡な出来。 1965-03-105
左腕投手の殺人 6.0 ジョージ伯父物。謎はつまらないがシリーズ物の強みで楽しく読める。 1965-09-112
ジェリコと油絵 5.0 昔の恋人の誘拐事件に関わってしまうジェリコ。こいつ超人だな。 1965-12-115
ラウール・ホイットフィールド 死人に口あり 5.0 何の意外性もない古臭いハードボイルド。 1961-11-065
青い殺人 5.0 いささか古臭い定型B級ハードボイルド。 1962-12-078
メアリイ・ホッキング ダイヤモンド泥棒 8.0 知らない作家だが、舞台設定の面白さと早い展開で楽しく読める。陽気な女主人公がいいぞ。 1961-07-061
エドワード・D・ホック なんにもしないスパイ 6.5 メッセージの連絡方法が面白い。EQMMのホック初紹介かな。 1965-08-111
完全犯罪のための完全な時 7.0 完全犯罪の存在について議論する二人。男は半年以内に実行すると言う。ラストのオチが良い。 1965-11-114
ウォード・ホーキンス & ジョン・ホーキンス 一人も敵のない男 5.0 真相に辿り着く過程がいい加減である。 1959-05-035
ジョン&ウォード・ホーキンス さらわれた坊や 6.5 息子を誘拐された男は脱獄の片棒をかつぐことになる。勧善懲悪のストレートな話だが、悪くない。 1964-11-101
ジェイムズ・ホールディング 脱獄お世話します 5.0 脱獄を斡旋する看守に一杯食わされた男。ラストが今ひとつ。 1963-02-080
写真屋と葬儀屋 6.0 殺し屋同士の殺し合い。ラストのオチは今ひとつ。 1963-04-082
香港宝石の謎 5.0 香港旅行中の宝石盗難事件を素人探偵が追う。ぱっとしない出来。 1964-04-094
日本カードの怪 7.0 暗号トリックと後味の良さで楽しく読める。日本人の変な名前はご愛嬌。 1965-12-115
E・S・ホールディング さらば大きな女よ 4.0 よくわからない。 1958-06-024
ジーン・ポッツ 萎えた心 6.0 なんとなく共感を呼ぶ結末。 1958-05-023
アーサー・ポージス 星占い 5.0 最後のフレーズがよくわからない。 1963-02-080
小さな共犯者 6.0 研究室からの盗難事件。方法は面白いが、伏線が引かれてないのが残念。 1965-01-103
悪魔はきっとくる 8.0 中世を舞台に、妻を魔女として諫言された男の復讐物語。足跡トリックを含めて、良くできている。 1965-02-104
誕生日の殺人 6.0 村の連続殺人担当の警部はあるオールドミスを尋ねる。まあ、予想通りの結末。 1965-10-113
メルヴィル・D・ポースト 勝つ道なし 5.5 この謎解きは推測できない。 1959-02-032
闇夜 7.0 アブナー伯父と男の緊張感あるやり取りが、時代背景と相まって読ませる。 1962-03-069
パット・マガー 死のツイスト 6.5 若い妻と秘書の関係を疑う夫は、彼らの仕掛けた罠にはまったように思われたが。最後にツイストがあった。 1963-02-080
高い買物 7.5 暴漢を撃退した男は妻殺しの偽装を疑われる。中々読ませるし、ラストも悪くない。 1963-06-084
ジョン・D・マクドナルド 悪者は俺に任せろ 5.0 何が言いたいのかわからない。 1956-09-003
懐郷病(ホームシック)のビュイック 6.0 期待していたが、大した出来ではなかった。 1959-01-031
ブロンドは誰か? 7.5 盗難疑惑をかけられた銀行員と彼を信じる妻。後味の良い話。 1961-06-060
三度裏切れ 4.0 ヤクザの内紛を画策する男。大藪なら三倍面白く書くぞ。 1963-01-079
奇妙な結末 5.5 過去の横領を告白した老人は保安官の前で病死してしまう。結末はありきたり。 1964-03-093
裏切られて 4.0 戦死したはずの夫が捕虜になっていると聞かされた妻は、裏切り行為を強制される。何の意外性もなく平板な展開にうんざり。 1964-11-101
フィリップ・マクドナルド 夢みるなかれ 5.0 長すぎる。結末も今ひとつ。 1956-08-002
帽子のハリイ手柄噺 4.0 よくわからない。 1958-02-020
ずぶ濡れの男 5.0 ひねりのない長いだけの中編。 1959-06-036
おそろしい愛 7.0 結末は見当がつくが面白く読ませる。 1961-11-065
ロス・マクドナルド 骨折り損のくたびれもうけ 8.0 良くできた構成とちょっとしたひねりで読ませる。 1956-10-004
その絵を探せ 6.0 中途半端な長さに平凡な謎。 1960-01-043
トラブルはわが影法師 第4部 旅路の果て 6.5 少し陳腐なスパイ物で、中盤もいささか退屈だが、ラストの意外性に救われた。 1962-12-078
J・マクドナルド & M・マクドナルド アパート探し 5.5 設定倒れ。 1958-08-026
エド・マクベイン 雪山の殺人 7.5 雪山を舞台にした連続殺人。地元警察との軋轢などを絡めて、一気に読ませる。 1962-08-074
J 6.5 ユダヤ教の牧師殺しの話だが、異教徒にはわからない動機だ。 1962-11-077
愛に似て‥ 6.5 87分署もの。おなじみの展開で読ませるが、真相に至る展開が今ひとつ。長編化前のシノプシスだから致し方なしか。 1963-01-079
八千万の眼 6.5 テレビ放送中に毒殺されたコメディアン。もちろん一気に読ませるが、トリックは平凡。 1964-02-092
目撃者 7.5 殺人の目撃者は面通しの前に急に帰ると言いだす。考えオチが面白い。 1965-05-107
ヘレン・マクロイ 燕京畸譚 8.0 中盤が少し退屈だったが、舞台と相まって良く出来ている。 1956-12-006
歌うダイアモンド 6.5 とてつもない発想は良いが、少し現実的ではない。 1957-10-016
人殺しは誰でもする 8.0 発端からラストまで緊張感を保っている。謎解きも説得力がある。 1958-05-023
カーテンの向う側 6.0 ラストに何の捻りもない。 1959-02-032
外の暗闇 7.5 これは長編ネタ。それゆえ書き込み不足の感があるが、意外性もあって楽しめた。もしかしたら何かの原型かな。 1960-03-045
強襲戦術 6.5 犯人はすぐわかる。心理分析めいた説明もしっくりこない。 1960-05-047
声なき密告者 7.0 犬の習性を利用したプロットが面白い。 1960-09-051
鏡もて見るごとく 7.5 「暗い鏡の中に」の短編版。謎は素晴らしいが、解決はこれしかない。 1961-05-059
黒い円盤 7.5 速い展開と少し意外な犯人設定で楽しく読める。 1961-09-063
ふたつの影 7.5 ゴシックロマン風の展開で読ませるが、人物像の書き込みが不十分なのが残念。 1962-12-078
消えた頭取 6.0 大金を横領して逃走した男は、飛行機の中で消え失せてしまう。「読者への挑戦」までついているショートストーリーだが、出来は今ひとつ。 1965-05-107
シオドア・マシスン 名探偵クック艦長 6.5 設定が面白いことは認めるが、ミステリとしては今ひとつ。 1959-06-036
名探偵レオナルド・ダ・ヴィンチ 6.0 雰囲気はいいのだが、トリックがイメージできない。 1959-11-041
名探偵ダニエル・デフォー 7.0 歴史上の実在人物を探偵にしたシリーズ物。いつも謎が弱いのだが、今回は犯人の動機がちょっと面白い。 1960-02-044
名探偵エルナンド・コルテス 6.0 相変わらず舞台設定は面白いが、ミステリとしてはつまらない。 1960-04-046
名探偵アレクサンダー大王 8.0 舞台設定で確実に読ませるシリーズだが、今回は謎解きも面白い。 1960-07-049
シオドー・マシスン 名探偵ドン・ミゲール・デ・セルバンテス 7.0 謎は小粒だが楽しく読めるシリーズ。 1961-01-055
名探偵、フローレンス・ナイチンゲール 8.0 毎回楽しく読めるシリーズ物だが、今回は犯人設定などミステリとしても優れている。 1961-03-057
名探偵ウマル・ハイヤーム 7.5 相変わらず楽しいシリーズ。今回は不可能犯罪。設定は面白いが、解決はなんとか辻褄を合わせたという感じ。 1961-04-058
名探偵スタンレーとリヴィングストン 6.5 毎回凝った舞台設定が楽しい。今回はミステリ的にはすっきりしない。 1961-05-059
名探偵ダニエル・ブーン 6.0 同上。2編続けて読むと、新鮮味にかける。 1961-05-059
名探偵アレクサンドル・デュマ 8.0 モンテ・クリスト伯にちなんだ仮装パーティでの殺人に、狂人の汚名と自らの容疑を晴らすべくデュマが立ち向かう。犯人の動機が今ひとつだが、ストーリー展開が面白い。 1962-07-073
リチャード・マシスン 箱の中にあったのは 6.5 謎ときが9月号回しなので、保留。->ちょっとシュールな結末でした。 1959-07-037
ハロルド・Q・マスア さびしい医者 6.5 友人の医者がひき逃げされるのを目撃したスコット・ジョーダンが謎を解く。 1962-05-071
密告謝礼 6.5 財産と妻を奪った弁護士は、復讐に燃える男を返り討ちにするが、皮肉な結末が待っていた。 1962-10-076
ウィット・マスタースン 白昼の闇 8.0 面白く読めるし、プロットもよくできている。この作家はうまい。 1959-08-038
ギルモア・ガールズ 7.5 テンポの良い展開とちょっとした意外性。さすがである。 1960-04-046
ジョンストン・マッカリイ サムの吉日 7.5 二重のひねりで楽しく読める。 1961-01-055
W・P・マッギヴァーン あるく死体 7.0 少し時代を感じさせる設定とプロットだが、読ませます。 1962-03-069
暗黒の試練 8.0 侵入者に対決する親子の家族愛と息子の行動力が良い。 1962-04-070
高速道路の殺人者 7.5 逃亡する殺人犯とそれを追う捜査陣。単純な話を緊張感をもたせて展開する筆力には感心する。 1963-03-081
最後の一言 6.5 ユーゴの列車内殺人事件。謎は全く平凡だが、「最後の一言」というオチが面白い。 1963-05-083
D・マックルアー 落ちなかった小石 7.0 射撃名人のほら話。思わず笑わせてくれる。 1962-07-073
マーガレット・マナーズ スクィーキイ最初の事件 4.0 好みでない。 1957-06-012
フロイド・マハンナ マリアはなんでも知っている 6.5 謎はそれなりだが、マリアという人物が妙に面白い。 1959-03-033
J・J・マリック ギデオンと放火魔 6.5 複数の事件が目まぐるしく展開される構成が、当時としては新しかったのだろう。しかし、今ではテレビドラマで、より視覚的に描かれるようになってしまった。 1962-06-072
レオ・マレ 危険な女 2.0 何ともつまらない話。しかも長い。最悪である。 1964-03-093
D・M・マンキウィッツ ざんねんでした 6.5 博打に負け続けている男の逆転劇。語り口が楽しい。 1962-06-072
ジョン・P・マーカンド さよなら、ピカデリー 2.0 つまらない会話ばかりで話が全然進まない。退屈の極みである。 1964-12-102
ナイオ・マーシュ 出口はわかっている 5.0 結局誰が犯人だったんだ? 1956-10-004
チャールズ・マージェンダール 誰の身にもふりかかる 5.0 よくわからん。 1958-11-029
A・E・マーチン 天から降つて来た死体 6.5 めまぐるしい展開。ラストは少し面白い。 1958-10-028
スティーブン・マーロウ 太鼓のひびき 6.0 飛行機内の爆弾もどきを巡るショートストーリー。 1962-04-070
ハリイ・ミューヘイム 埃だらけの抽斗 7.0 少し出来過ぎだが、楽しく読める。 1957-04-010
アーサー・ミラー ある老人の死 5.0 何を書きたいのだろうか。 1958-02-020
みんな泥棒 4.0 コントだ。 1958-06-024
ウェイド・ミラー 追憶の時 7.0 なるほどこの趣向だったのか。うまい作家である。 1960-07-049
厄日のドライヴ 6.5 面白いプロットなのだが、まとめていく過程が今ひとつ 1961-01-055
事故への招待 7.5 終盤の意外な展開が面白い。 1961-12-066
ケネス・ミラー 女を探せ 7.0 予想できる結末だが、速い展開で読ませる。 1957-06-012
マーガレット・ミラー 隣りの夫婦 6.0 平凡な話。 1959-02-032
谷の向こうの家 5.0 隣家に心を奪われていく娘を心配する夫婦。幻想的なラストは今ひとつ効いていない。 1963-03-081
トマス・ミルステッド 感傷的な殺人 7.0 ちょっとしたひねりでストーリーは冴える。 1960-04-046
アーサー・ムーア 10セントの指輪 6.0 騙されそうになった二人組が、証拠の金を隠した場所が面白い。 1964-11-101
ジャック・モフィット 女と虎と 6.0 話の展開が冗長で、ラストが今ひとつ生きていない。 1959-03-033
カイル・モンゴメリイ ゲームのルール 5.0 殺人ゲームを楽しむ兄妹。面白い設定なのに、ラストが決まらない。 1965-11-114
W・サマセット・モーム 法の妙味 6.5 さすがに話の展開がうまい。 1959-05-035
ナイジェル・モーランド 奇妙な夜勤で 7.0 出世とは縁のない老警官が殺人の謎を解く。悪くない展開でオチも面白い。 1962-11-077
ダフネ・デュ・モーリア 6.0 ヒッチコック映画化で有名な作品。襲い来る鳥の描写はさすがだが、何の結末も付けないのは如何なものか。「ゴジラが東京タワー倒しておしまい」ではまずいでしょ。 1963-07-085
ジェイムズ・ヤッフェ 喜歌劇殺人事件 6.5 本格ぽくていいのだが、謎は今ひとつだ。 1956-07-001
ママは祈る 7.5 伏線もうまく引かれていて、よく考えられている。 1957-01-007
家族の一人 7.5 なかなかサスペンスフルでよかった。 1957-10-016
ママの春 7.0 展開は予想できるが、ママの変な比喩を含んだ推理が楽しい。 1964-06-096
エルマー・ライス 良心 6.5 落ちはなかなか面白い。 1960-09-051
クレイグ・ライス グッドバイ・グッドバイ! 7.5 短い中にも考えられたプロットで読ませる。 1957-06-012
小鳥たちはまた歌う 8.0 マローンが出てくるだけで楽しいし、ひねりのある結末も効いている。 1958-06-024
馬をのみこんだ男 6.0 落語みたいなショートショート(2019/06/17) 1959-05-035
飲んであの世へ 6.0 結末があっけない。 1959-08-038
夢の影より 7.5 検討はつくが、謎の設定が楽しい。 1960-02-044
煙の環 7.5 見開き2ページの落語。妙にツボにはまった。笑えます。 1960-08-050
最後のさよなら 6.0 マローンが出てくるだけで楽しいが、謎が平凡すぎた。 1960-09-051
うぶな心が張り裂ける 8.0 テンポよく進むマローン物。でも、トリックはこれしかないな。「密室殺人傑作選」で読んだ記憶があるが、内容はすっかり忘れていた。 1960-10-052
災難ブラッドリイの事件 7.5 少し無理のあるトリックだが読ませる。マローンが出てくるだけで面白い。 1961-10-064
マローンと消えた凶器 5.0 短いストーリーなのに、登場人物が多すぎてまとまりが悪い。 1961-12-066
スチュアート・パーマー & クレイグ・ライス 三人目の男 6.5 速い展開は楽しいが、意外性に乏しい。訳が古臭いのは致し方なし。 1956-07-001
貰いそこねた分け前 7.0 やはりマローンが出てくると面白い。 1957-07-013
罠を探せ 7.5 マローンが出てくるだけで面白い。犯人の設定も考えられている。 1957-11-017
汽笛一声 6.0 少しバタついていて、まとまらない。 1959-02-032
スチュアート・パーマー&クレイグ・ライス 九死に一生 8.0 早い展開で最後は法廷対決、敵役も出てきて読ませる作品。 1959-07-037
犯罪気ちがい 7.0 病院送りのマローンに代わって、今回はミス・ウィザースが活躍。楽しく読めます。 1964-08-098
メアリイ・ロバーツ・ラインハート 壁紙の下の扉 6.0 読ませる筆力は買うが、何のひねりもない平凡な出来。 1958-06-024
レイ・ラッセル 愉しみの館 5.0 完璧なモデルの写真を無料で入手した編集者。結末はよくあるやつだ。 1964-04-094
レアーティーズの剣 5.0 シェイクスピアがわからない人間にはピンとこない。 1964-05-095
おやじの家 4.0 オチがわかりません。 1964-06-096
デイモン・ラニアン 真夜中のアリバイ 8.0 軽妙な語り口におとぎ話のような展開、ラストでくすりと笑わせるオチ、楽しい作品。 1960-07-049
血圧 6.5 傍若無人な奴のとんでもない行動と、ラストが笑える。 1961-03-057
世界一のお尋ねもの 8.0 人物像が楽しい。ラストも笑わせてくれる。 1961-05-059
名ストリッパー物語 6.5 ラニアンの語り口はいつも面白い。 1961-10-064
やっぱり血すじは争えない 7.5 さすがにラニアン。最後のオチまで楽しく読める。 1962-10-076
ブレイン、我が家へ帰る 7.0 瀕死の状態で女の家をたらい回しにされる男の姿がおかしい。 1964-04-094
誤った証言 3.0 真面目な話なのか、なにか趣向があったのか、よくわからない。 1964-09-099
リング・ラードナー 微笑がいっぱい 5.0 女性暴走ドライバーは印象に残るが、オチがわからん。 1965-11-114
メイズヴィルの吟遊詩人 4.0 ラストの展開がよくわからない。 1965-12-115
ジョーン・リクター ぱんじいの味 5.0 暗示することはわかるが、効いていない。 1963-04-082
ジョン・リデル ヴァン・ダインにできることが、どうしてこの私にできないのか? 5.0 これはラストがよくわからない。ヴァン・ダインの退屈さをうまく再現しているので、読み切るのが苦痛だったせいだろう。 1963-05-083
エリザー・リプスキイ 慈悲の心 3.0 貧乏臭く宗教臭い。こんな作品載せるなよ。 1959-02-032
夜の虎 5.0 ちょっと宗教臭さを感じるし、そもそもミステリではない。 1960-10-052
アブラハム・リンカーン トレイラーの怪事件 5.0 あのリンカーンが書いたと言うシロモノだが、ミステリと言うより弁護士の立場から冤罪に対する啓蒙を図ったといったところでしょう。 1960-01-002
スティーヴン・リーコック ミステリ狂、或いは迷探偵 3.0 一昔前のマンガのようでくだらない 1964-04-094
アリス・スキャンラン・リーチ ざんげ室にて 6.0 意外性を狙ったのだろうが、今ひとつ決まらなかった。 1962-11-077