中町信を読む ( その1 )

中町信を読む ( その1 )

初期の5作品は、どれも意外性に満ちた秀作揃い。お薦めです。 中町信(1935-2009)が一般に注目されたのは、2000年以降に創元推理文庫か

風は故郷に向かう ( 三好徹 )

前半快調も中盤から停滞。当時は新鮮だったテーマも今では風化気味かな。 本書「風は故郷に向かう」の舞台は、1959年のキューバ。ちょうど、あのカ
割れる ( 陳舜臣 )

割れる ( 陳舜臣 )

中盤は少しダレるが、ラストでひねるところはさすが。 陳舜臣は「阿片戦争」など中国を舞台にした歴史小説で名高い作家ですが、そのスタートは「枯草の
衝突針路 ( 高橋泰邦 )

衝突針路 ( 高橋泰邦 )

海洋物の力作。ラストの海難審判まで読ませる。 別冊EQMMは、結局3号ならぬ4号で終わってしまった雑誌ですが、その中で気を吐いていたのが高橋泰